CoinPostで今最も読まれています

米国の投資家動向、ビットコイン保有率は右肩上がり=米コンサル、シカゴ大学調査機関

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国の仮想通貨動向

米コンサルティング企業Gallup社やシカゴ大学の調査機関「NORC」は22日、ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)の投資傾向に関するアンケートを相次いで発表。米国における仮想通貨投資家の最新動向がわかった。

世論調査などで知られるGallup(ギャラップ)社の調査によれば、ビットコインを保有する米国の投資家が2018年に比べ、3倍増加(2%から6%)したことが判明。18歳〜49歳の若年層の投資家に至っては、BTC保有率が3年前に比べ、10%増加したという。

50歳以上の投資家群においてはビットコイン保有率は2018年の1%から3%と増加したものの、若年層に比べると、劣る形となった。

データは同社が6月下旬に実施した、18歳以上のアメリカ人投資家1037名を対象にした世論調査に基づく。

普及が進んだ一方で、ビットコインの保有率は伝統的な投資商品に比べるとまだ低いことが確認された。伝統的な投資商品と比べると、BTC保有率は「ゴールドの保有傾向と類似している」と評価した。

  • 株式インデックス・ファンドや投資信託は84%
  • 個別銘柄は67%
  • 債券は50%
  • ゴールドは11%
  • ビットコインは6%

また、ビットコインを保有していると回答した6%に加え、2%の回答者が「近い将来ビットコインを買いたい」と回答。さらに、34%は現段階では買うことはないものの、ビットコインに関心があると答えた。

「反対派」では58%がビットコインに関心がないと回答したが、3年前の72%と比べると14%低下した格好だ。

最新の仮想通貨トレンド

他にも、シカゴ大学の調査機関NORCの調査では、13%のアメリカ人が過去12ヶ月以内に仮想通貨を購入、または取引していたことがわかった。

18歳以上のアメリカ人1,004名を対象に6月下旬に実施されたアンケートの集計によれば、約61%の投資家が過去6ヶ月以内に仮想通貨投資を始めたと回答。また、現在仮想通貨を保有していないものの、今後12ヶ月で仮想通貨に投資すると意思があると回答したのは11%だった。

仮想通貨に関する情報取得手段も分かれており、主な情報源は以下の通りだった。

  • 仮想通貨取引所:26%
  • ロビンフッドやフィデリティなどのトレーディングプラットフォーム:25%
  • SNS:24%
  • ブローカーや投資・金融アドバイザー:2%

さらに、仮想通貨に投資しない理由としては62%が仮想通貨に関する理解不足と回答。33%が資金不足を要因として挙げた。

投資家属性の違い

仮想通貨投資家は一般的は株式などを取引するトレーダーに比べ、デモグラフィック属性が大きく異なることが判明。株式投資家に比べると、仮想通貨トレーダーは人種的に多様性があり、年齢が若い傾向があるという。また、収入水準や教育レベルも従来の株式トレーダーより低いことがわかった。

NORCの経済・司法・社会部門のAngela Fontes副学長は以下のようにコメントした。

仮想通貨は、より多様な投資家に投資の機会を提供しており、これは非常に良いことだ。

このような投資家が、これらの投資に関連する意思決定を行う際に、健全な情報にアクセスできることが重要となる。

ギャラップ社の統計でも50歳以上の投資家層におけるBTC保有率は低かったため、主に若年層で仮想通貨が普及している傾向が確認されたと言えるだろう。

米国では今年1月、ゲームストップ(GME)やドージコイン(DOGE)などのいわゆる「ミーム銘柄」が大流行。ロビンフッドなどの投資アプリの普及や、米政府の度重なる給付金の配布、新型コロナウイルス感染を念頭とした自宅隔離などを受け、若年層の個人投資家から資金流入が顕著となる傾向がコロナ禍で見受けられている。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/05 火曜日
16:27
イーサリアムベースのDigiFT、RWA市場展開に向けシンガポールでライセンス取得
イーサリアムブロックチェーン上で展開するDigiFTがシンガポールでCMSライセンスを取得。デジタル証券とRWAトークン化により、革新的かつ安全な金融サービスの提供を目指す。ブロックチェーンと金融の融合が深化する。
13:58
「証拠不十分で仮想通貨企業を提訴した疑い」米連邦判事、SECに理由開示命令を下す
米連邦地方裁判所のロバート・シェルビー判事は、米証券取引委員会に対し仮想通貨企業DEBT Boxの資産凍結について、誤解を招きかねない不十分な証拠提示で提訴に踏み切ったと指摘。理由を説明するよう命じた。
12:15
ブラジル最大手銀行イタウ、ビットコインなど仮想通貨取引サービス開始
ブラジル最大手銀行イタウ・ウニバンコは仮想通貨の取引サービスを開始した。まずビットコインとイーサリアムを取り扱うとしている。
11:59
仏ソシエテ銀、イーサリアム上でデジタル証券を発行 ESG戦略の透明性を強化
ソシエテ・ジェネラルがイーサリアムブロックチェーンでセキュリティトークンを発行。ESGへの取り組みと透明性の向上を目指し、カーボンフットプリント情報を含むデジタルグリーンボンドを活用する。
10:45
「ビットコインは米国の利益を守る最善の手段」コインベースCEO
米仮想通貨取引所コインベースのCEOは、ビットコインなど仮想通貨が、インフレを背景に米ドルの代替手段として注目される可能性があると発言した。
10:20
Bybit、仮想通貨投資に関するレポート公開
Bybitは、投資に関するレポートを公開。このレポートでは、各種類の投資家が仮想通貨ビットコインやイーサリアムなどに、どのように資金を配分しているかを調べている。
08:30
仮想通貨ビットコインマイニング株大幅高、NYダウ反落
主要仮想通貨関連株はビットコインが42,000ドルに復帰したことを受け、5日に続伸した。一方、本日のNYダウは小幅反落しエヌビディアなど大型IT株も売られた。
07:30
「2024年まで20もの仮想通貨ETPを提供へ」カナダValour
カナダの仮想通貨ETP発行会社Valourは新たに2024年まで欧州で20もの仮想通貨ETP(上場取引型金融商品)を提供する目標を掲げた。機関投資家の資金流入が追い風になっている。
07:02
エルサルバドル、ビットコイン投資の含み益がプラスに
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、同国の仮想通貨ビットコイン投資の利益がプラスに転じたと公表。公表時点で約5.3億円の利益が出ている。
06:30
コインベース、仮想通貨ポリゴンなどの先物も提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは先週末、ポリゴン(MATIC)とビットコインキャッシュ(BCH)のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。COIN株価は5.5%高。
06:00
国際版バイナンス、銘柄新規上場
仮想通貨取引所大手バイナンスは新たなステーブルコイン「Anchored Coins EUR (AEUR)」新規上場を実施した。先月バイナンスに上場した「ORDI」は一ヶ月で約9倍も上昇した。
05:30
米Franklin TempletonのCEO、ビットコインやアルトコイン保有を明かす
米Franklin TempletonのCEOはFortune誌のインタビューで自身が仮想通貨ビットコイン(BTC)や一部のアルトコインを保有していると明かした。
12/04 月曜日
15:11
グレースケール、「GBTC」のビットコインETF転換についてブログで説明
米グレースケール・インベストメンツは公式ブログで、米国における現物ビットコインETFの承認は時間の問題であるとして、GBTCをビットコインETFとして、ニューヨーク証券取引所Arcaへ上場させることに注力していると強調した。
12:48
オーストラリア退職金ファンド(年金基金)、仮想通貨の保有額増加で900億円規模に
オーストラリア税務局は、退職年金を積立型SMSF(年金基金)の資産運用統計を発表。2019年以降の4年間で仮想通貨への投資額が大幅増加していることがわかった。
12:18
中国外相、ブロックチェーンやAI(人工知能)領域で日中韓協力を呼びかけ
中国の王毅外相は、日中韓外相会議で、ブロックチェーンや人工知能(AI)など最先端テクノロジー分野での三国の協力を呼びかけた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア