バイナンススマートチェーン、手数料のBNBを一部バーンする仕組みを導入か
仮想通貨BNBをバーンする計画
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは22日、同社の独自ブロックチェーンである「バイナンススマートチェーン(以下、BSC)」に、取引手数料の一部をバーン(焼却)する仕組みを導入する提案が行われたことを発表した。
これは、イーサリアム(ETH)が今年8月のアップグレード「ロンドン」で導入した「EIP-1559」に似た仕組みで、取引手数料の支払いで使用されるバイナンスコイン(BNB)の一部を、リアルタイムでバーンするという提案。現時点では10%をバーンすると説明しているが、本提案はまだ構想段階だ。
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今回の提案の名称は「BEP-95」。イーサリアムなどの仮想通貨と同様に、提案には「Binance Chain Evolution Proposal」を略した「BEP」が付けられている。
BNBについては以前から、四半期ごとにバイナンスがバーンしてきた。BNBは全て発行済みで総発行量は2億枚だが、定期的にバーンを繰り返すことで、最終的には1億枚に半減する計画(現在の流通数は168,137,035 BNB)。BEP-95が実施されれば、バーンのペースを加速することになる。
需要と供給のバランスで価格が決まる仮想通貨は、需要が一定で供給が減少すれば価格が上昇することになりうるため、バイナンスのバーンはこれまでも市場から注目を集めてきた。今回の発表では、1億枚まで供給量が減少した後も、取引手数料のバーンは継続するとしている。
上述した通り、最初は取引手数料の10%をバーンすると提案された。この割合はガバナンス投票で変更が可能であるとしている。CoinPostの提携メディア『The Block』によると、現在1日に6,814BNB(3.6億円相当)が取引手数料として支払われているため、10%で提案が可決されれば、単純に1日に681BNB(3,600万円)がバーンされる計算になるという。
すでに提案には、賛成と反対の両方のコメントが寄せられている。反対派の人は、「イーサリアムは取引手数料がバーンされても新規で通貨が発行されているが、BNBはただ供給量が減っていくだけだ。これではBNBが保有されるだけで使用されなくなり、エコシステムにプラスにならない」と主張した。
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