バイナンス、Web3ハッカソン主催団体に9億円投資
DoraHacksと提携
バイナンスは19日、同社のベンチャーキャピタル部門「Binance Labs(バイナンスラボ)」がハッカソン主催企業「DoraHacks」に9億円を投資したことを発表した。
DoraHacksは2014年に設立されたグローバルなハッカソン主催組織で、開発者がスタートアップの資金調達を行うためのオンチェーンツールも提供。これまで、DoraHacksのコミュニティメンバーは計14億円相当の支援金や寄付金を受けていたという。
2018年以来バイナンスと提携し計15回のWeb3関連のグローバルハッカソンおよび支援金ラウンドを実施してきた。今回Binance Labsから調達した新たな資金については、開発者インセンティブプログラムを強化し、ハッカソンおよびWeb3オープンソースアプリケーションに対応する有効なプロダクトをより充実させるために活用するとした。
また、これからバイナンスとの提携事業に関しては、「アーリーステージのWeb3スタートアップ向けの支援金やインキュベーションリソースの提供、DAOや分散型ガバナンス技術の開発研究への参加、バイナンス・スマート・チェーンとの戦略提携およびDoraのDAOインフラの統合などを実施する」という。
DoraHacksはBinance Labsの「シーズン3」のインキュベーションプログラムも共同主催している。Binance Labsは15日に、シーズン3の開始を発表し、DeFi(分散型金融)やNFT、取引所などの領域から、9つのプロジェクトが支援の対象に選ばれたことを伝えた。
インキュベーションとは
英語表記は「incubation」。この英単語が「卵が孵化する」という意味であることから、ビジネス業界では「起業や新事業の創出を支援し、その成長を促進させること」を表す。
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