Flow、分散型ストレージ提供のCrust Networkと提携

Flow、分散型ストレージ対応へ

Web3におけるデータストレージ・プラットフォームの構築を目指すCrust Networkが11月22日、「CryptoKitties」や「NBA TopShot」の基盤ブロックチェーンであるFlowとの提携を発表した。

Flowは、NFT市場を牽引するDapper Labsが独自開発したブロックチェーンだ。スケーラビリティ問題を解消し、取引手数料を気にすることなくdApps(分散型アプリ)を使えるよう設計されている。

Crust Networkでは今後、NFTやマルチ・ウォレット対応のWeb3アプリからなる実用的かつユーザーフレンドリーなIPFSベースの分散型ストレージソリューションを、Flowユーザーおよび開発者に無料で提供するという。

分散型ストレージとは

分散型ストレージとは、中央集権型のデータ管理の課題をブロックチェーン等を使用した分散化によって解決することを指向するもの。

仮想通貨用語集

関連:「CryptoKitties」や「NBA TopShot」の基盤ブロックチェーン「Flow」とは

Crust Networkについて

Crust Networkは、DCF(Decentralized Cloud Foundation)の資金提供により、21年の9月1日にメインネットが立ち上がったオープンソースプロジェクトだ。独自通貨であるCRUは20年9月に海外取引所に上場済み。

HTTPに代わる新たなプロトコルであるIPFS(Inter Planetary File System) を活用しており、現在6,000以上のIPFSノード運営と、約2,000ペタバイト(1ペタバイト=100万ギガバイトに相当)の利用可能な分散型ストレージを提供する。

今後は、分散型クラウドエコシステムを構築し、オンチェーンから直接ストレージを発注できる専用のスマートコントラクトが実装される予定だという。

関連:新しいインターネット、分散型システム「IPFS」の革新性を解説|XSL Labs寄稿

NFTマーケットプレイスRarible、Flow導入を完了

出典:Rarible

また、NFTのマーケットプレイスであるRarible(ラリブル)が、Flowブロックチェーンの導入を完了させたことも11月11日に発表された。

Flowでは現在、取引手数料が僅か約0.0001ドルであることに加え、ブロックチェーンの処理能力が数百万人のアクティブユーザーに対応できるよう設計されている。

これにより、Rarible.comにおいて直接FlowベースのNFTを移行、もしくは作成・取引することもできるようになり、低いガス料金と迅速なユーザー体験の提供が可能となった。

関連:NFT取引の注意点と活用事例 主なマーケットプレイスの特徴を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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