ウクライナ、仮想通貨取引を合法化
仮想通貨取引を合法化
ロシアとの軍事的緊張が続くウクライナの議会は17日、暗号資産(仮想通貨)取引を合法とする法案を承認した。
同国大統領の提案通り、国家証券・株式市場委員会が仮想通貨の監督を担うことに合意。これから仮想通貨を含む「仮想資産」を合法的に取引できるようになるため、市場の活性化に向け期待が高まっている。
国家証券・株式市場委員会とは
英語名は「National Commission on Securities and Stock Market」。ウクライナの規制機関で、米国の証券取引委員会(SEC)に相当する。
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同国では昨年、仮想通貨取引を合法化する法案を議会が採決したが、大統領が承認しなかった。仮想通貨を否定したわけではなく、規制体制の問題点を指摘。仮想通貨を合法化するにあたって新たな規制機関を設立するという法案の内容に、費用の面で問題があると述べていた。
大統領は新しい規制機関を設立する代わりに、既存の機関である国家証券・株式市場委員会が仮想通貨の監督を行うことを提案。今回はこの提案が承認された形で、国家証券・株式市場委員会が監督を担うことで、仮想通貨を含む仮想資産の取引が合法化された。
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今回の承認の発表に際し、ウクライナの副首相は以下のようにコメントしている。
この法律は、我が国に新しい事業機会をもたらすだろう。合法的に外国の仮想通貨企業も運営することができ、ウクライナの国民はグローバルな市場にアクセスできるようになる。
また、市場参加者を法律で保護することも可能。新しい資産クラスに投資するための、透明性の高い仕組みが誕生するだろう。
今後の計画
これから仮想資産の市場を全面的にローンチするために、DXを担当する省のチームや業界関係者らも協力。法律「Law On Virtual Assets」の原案を作成したり、税制に関するルールを改正したりする。
今回の発表では、仮想通貨のユーザー数でウクライナは世界でトップ5に入ると説明。ブロックチェーン開発者のコミュ二ティも発達しており、仮想通貨のスタートアップ企業の数も増加しているとした。ウクライナのDX部門の副大臣も、仮想通貨業界の成長は従来の経済領域よりも速く、国として事業機会をリードできるチャンスもあると期待を示している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します