チェイナリシスジャパン、日本サイバー犯罪対策センターへ入会

日本サイバー犯罪対策センターに入会

ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)の日本法人は21日、日本サイバー犯罪対策センターへ特定会員として入会したことを発表した。暗号資産(仮想通貨)に関する犯罪について、関係各所と協力していくとしている。

日本サイバー犯罪対策センター(JC3)とは

サイバー空間の脅威を特定・軽減・無効化することを目指す非営利団体。産業界、学術機関、警察などが連携し、安全なインターネット環境を維持することを目的としている。

▶️仮想通貨用語集

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日本サイバー犯罪対策センターは、産学官が連携して「インターネット上の金融犯罪、標的型攻撃などによる情報窃取、電子商取引(eコマース)で発生する詐欺」など、様々なサイバー空間の脅威に対処する組織だ。

具体的には、産学官の間で情報を共有したり、犯罪の手口やマルウェアの分析、脅威情報の収集・活用、国際連携などを行っていく。

警察庁が賛同会員となっており、正会員にはSBIホールディングスやみずほ銀行など主要な金融機関や、仮想通貨取引所ビットフライヤー、日立製作所などテクノロジー企業が名前を連ねている。

最近では、「悪質なショッピングサイト等に関する統計情報(2021年)」を公開し、注意喚起したところだ。

チェイナリシスジャパンは、NTTドコモ、認証技術企業Transmit Security Japanと並んで特定会員となった。

具体的にどのような活動に携わっていくのかは、現在特に発表されていないが、チェイナリシスは、ブロックチェーン上の脅威分析に実績があり、この分野で協力していくと考えられる。

米国政府機関もチェイナリシスと契約

チェイナリシス(Chainalysis)は、米国を拠点とするブロックチェーン分析企業である。公式サイトによると、世界60カ国以上で政府機関、取引所、金融機関、保険・サイバーセキュリティ企業にデータ、ソフトウェア、調査などを提供している。2020年には、日本でも法人登録した。

また、これまで仮想通貨に関連する犯罪について、ブロックチェーンを分析することにより、様々なレポートを公開している。

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2015年に立ち上げられたチェイナリシスは、米国政府の多くの機関と契約を結ぶまでに成長している。

これまでに、米国の政府系機関の中では、FBI、証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)、金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)から、シークレットサービス、空軍省その他まで顧客としてきた。

契約額はそれぞれ異なるが、チェイナリシスと数千万円規模の契約を結んだ米国政府機関も多い。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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