日本円ステーブルコインJPYC、Astar Networkに対応 ASTRトークンの配布キャンペーンも実施
新たにアスターに対応
前払式支払手段の日本円連動ステーブルコイン「JPYC」を発行するJPYC株式会社は18日、アスターネットワーク(ASTR)に対応したことを発表した。これよりJPYCユーザーは簡単にアスターエコシステムに参加できる。
JPYCはこれまでに以下のネットワークに対応しており、今回の発表で新たにアスターネットワークが追加された格好だ。
- イーサリアム(ETH)
- ポリゴン(MATIC)
- 紫電(SDN)
- グノーシス(GNO)
- アバランチ(AVAX)
同社はネットワーク拡大の背景として、「より決済手段としての利便性を高めるためには対応ネットワークの拡張が必要不可欠」と説明したうえで、以下のようにコメントしている。
JPYCをAstar Network上のエコシステムで発行・流通を実現させることにより、更なる決済手段としての価値の向上に寄与するとともに、対応ネットワークの拡張による利便性も高めてまいります。
また、今回のネットワーク対応に伴って、「ASTRトークンプレゼントキャンペーン」を本日4月18日より実施。JPYC販売所にて「JPYC on Astar Network」を購入した人を対象に、先着10,000名でそれぞれに1ASTRを無償配布する予定となっている。
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躍進するアスター
今回対応するネットワークとして選ばれたアスターは、「dAppsハブ」を目指すポルカドット(DOT)のパラチェーンの一つ。
アスター上でdAppなどのインフラを構築する開発者にインセンティブを与える「B2E(Build to Earn)」プロトコルや、開発環境としてEVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)とWASM(ウェブアセンブリー)を備えていることが特徴として知られている。
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最近の動向としては、ネットワーク上のdAppへの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」が約2,500億円(20億ドル)に到達するほか、15以上の新規プロジェクトが4月中にローンチする予定など、躍進が続いている。
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また、ブロックチェーンゲームなどを手掛けるdouble jump.tokyo株式会社や、GameFiプラットフォームを運営するDigital Entertainment Asset Pte. Ltd. (DEA)と提携するなど、NFT(非代替性トークン)・ゲーム領域への参入も見られている。
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