WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

日本を「Web3.0開国」へ DeFi協会とBCCCがステーブルコインで提言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たな提言を発表

一般社団法人DeFi協会(JDA)と一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)は25日、共同提言として「日本社会のWeb3.0開国にむけたステーブルコインに関する提言」を公表した。

JDAとBCCCはこれまでにDeFi(分散型金融)分野が30兆円規模に達したことや、NFT(非代替性トークン)の取引高が毎月8,500億円規模になるまで成長したことを引き合いに出して、全世界で「システムや権限の分散化やトラストレスな社会に向けた考え方やイノベーションが広がっている」と評価。

その一方で、日本では「ステーブルコインなどに関する法律や税制の整備が未だ整っていない」と指摘し、「”Web3.0鎖国”の状態が継続」して世界の潮流から取り残されてることや、人材の「海外流出」が進んでいることに警戒感を示した。

今回の発表は、このような日本の状況を改善して、日本を「Web3.0開国」するための提言となっている。

関連: 初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

提言内容

今回発表された提言内容には、以下3つの提言事項がある。

  • 税務会計上、常に1円で計算できる円ステーブルコインの普及
  • 法人のトークン発行による資金調達時の年度末含み益課税問題の解決
  • Web3.0の国家成長戦略への重点施策にするとともに、Web3.0特区を設置

まず、一つ目の提言項目である「円ステーブルコインの普及」は、パーミッションレス型の日本円連動型ステーブルコインを日本全体に普及させるというもの。

日本には既に、1枚=1円として使えるJYPCなどの日本円ステーブルコインが存在するが、まだまだ普及していないと言及。これらのWeb3.0デジタル円が普及することで、税金計算の単純化や「仮想通貨を持ちたくない国内事業者のWeb3.0ビジネスの参入障壁を除去」すること、Web3.0外貨へのアクセスの容易化が可能になるとしている。

関連: 日本円連動ステーブルコインJPYC、百貨店「松屋銀座」で利用可能に

次に、2つ目の提言項目である「年度末含み益課税問題の解決」は、日本でトークンを発行した際に、現金化の有無に関わらずトークンの評価益が所得として見なされる制度を見直すという内容だ。

この問題に関しては、自民党の平将明議員も強く言及しており、暗号資産(仮想通貨)業界のベンチャー企業がガバナンストークンを発行した際、手元にトークンを保有しておかないと事業を推進することができないと説明し、ガバナンストークンへの課税の見直しを強く主張している。

ガバナンストークンとは

ガバナンストークンとは、分散型プロトコルの運営について、ユーザーをはじめとする関係者が投票するためのトークンである。

▶️仮想通貨用語集

関連:「人材流出が著しい」NFT特別担当の平将明議員、ガバナンストークンへの課税の見直しを要望

また、日本発パブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(ASTR)」の創設者として知られる渡辺創太氏も、税金を払うために現金化した場合「運営主体の売り圧力によりトークン価格が崩壊する可能性が高く、プロジェクトの評判が下落するなど、事業の継続が困難になる可能性が高い」として、日本における税制問題を指摘した。

関連:「なぜ、日本の仮想通貨税制問題で人材の海外流出が起こるのか?」Astar Network 渡辺CEOが意見

最後に、3つ目の提言項目である「Web3.0の国家成長戦略と特区の設置」は、特区などを設けて日本の成長戦略として「Web3.0」を推し進めていくという内容のもの。

特区を設けることで国内におけるWeb3.0の動きを促進し、Web3.0起業家の海外流出の阻止や、海外からの人材の流入を図るほか、「クールジャパン戦略に有効なNFT、実現に必要なステーブルコイン」としてステーブルコインも促進していく必要があるとしている。

関連: 「Web3.0戦略を成長戦略の中心にすべき」自民党の塩崎議員、財務金融委員会で質疑

JDAとBCCCについて

一般社団法人DeFi協会(JDA)は、日本における「分散型金融(DeFi)」の普及を目的に発足した非営利団体で、「ナレッジ(知識・知見)の共有」「ビジネスマッチング」「政策提言」の3つを主な活動内容としている。

今月2日には、「Web3.0の成長戦略に関する提言」を発表しており、法人課税・カストディ規制・LPS法の3つに関する課題について言及している。

関連:一般社団法人DeFi協会、Web3.0の成長戦略に関する提言を公表

一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)は、ブロックチェーンの情報共有と普及啓発の2つを主な活動とする日本最大のブロックチェーン団体。世界のブロックチェーン団体とも連携しており、世界から情報を取り入れるほか、日本から世界への情報発信なども行う。

21年3月には、パブリックブロックチェーンのネム(NEM)やシンボル(XYM)のエコシステムに携わるNEMグループ(NEM Group LTD)が加盟したことでも話題となった。

関連:NEMグループ、国内ブロックチェーン業界団体「BCCC」に加盟

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/16 金曜日
17:54
3メガ銀、共同発行ステーブルコインで国際決済の実証を完了
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3メガバンクなど5社が、共同発行する円建てステーブルコインで三菱商事の国際決済を想定した実証を実施した。信託型の発行スキームとAML対策、2026年度中の実取引に向けた設計を整理する。
17:24
ANAP、ビットコイン評価損43.7億円を計上 前期の評価益12億円から反転
ANAPホールディングスは15日、2026年8月期に保有ビットコインの評価損43億7,466万円を計上したと発表。最終損失は73億2,300万円に拡大した。前期の評価益からの反転と、期中に開示した評価損の推移をまとめる。
16:51
英上場スマーター・ウェブ、83BTCのビットコインを追加取得 保有2830BTCに
英上場のスマーター・ウェブ・カンパニーが83BTCを約520万ポンドで追加取得し、ビットコイン保有量は2,830BTCに。優先株の調達資金でコインベースからの借入を圧縮したほか、累計のBTC売却額も開示した。
15:45
リップル社、株式や金属などに連動する無期限スワップを機関向けに開始
リップル社の機関投資家向けプライムブローカー「リップルプライム」が、株式やETF、金属、為替など100超の市場を参照するRWA無期限スワップの提供を始めた。ハイパーリキッド上の先物を参照し、24時間取引できる。担保にはRLUSDも使える(法域により異なる)。
14:53
SBIら、ドル建てOUSD連合に参画 円建てJPYSCと相互運用を検討
SBIホールディングスとスターテイルが、米ドル建てステーブルコインOUSDを推進するオープンスタンダードに参画した。ビザやコインベースなど140社超が加わる枠組みで、円建てステーブルコインJPYSCとの相互運用に向けた実証実験を検討する。
14:20
グーグル、量子コンピュータ「20年の壁」に前進 必須工程でエラー40分の1に
Google Quantum AIは、量子プロセッサ「Willow」で「マジック状態の培養」を実証したと発表した。エラーを約40分の1に低減し、T状態の論理忠実度99.99%を達成。成果は科学誌Scienceに掲載された。
14:01
オープンAIの研究モデル、イーサリアムのテストネットで他者の資金を無断使用
オープンAIは15日付の報告で、社内研究モデルがイーサリアムのテストネットSepoliaで、公開シードフレーズから第三者のウォレット鍵を導出し、無断で手数料を支払っていたことを明らかにした。モデルは許可を自問しつつ実行し、最終報告でも開示しなかった。
12:30
レジャー、不正部品攻撃は流通経路狙った組織的犯行と説明 対策も公開
レジャーは、同社仮想通貨ウォレットへの不正部品混入は組織的犯罪グループによる流通段階の改ざんだったと説明。東南アジアでの販売停止や陳列禁止など対策も公表した。
11:29
バイナンスUS、最大1億ドル調達へ 評価額約10億ドル=報道
米仮想通貨取引所バイナンスUSが最大1億ドルの資金調達を模索していると、ブルームバーグが報じた。評価額は約10億ドルで、2022年調達時の45億ドルを大きく下回る。予測市場への参入や州ライセンスの回復も視野に入れる。
10:50
上場ビットコインマイナー3社の9月採掘量、2社が前月比4〜11%減
仮想通貨ビットコイン採掘企業3社が9月の実績を報告。クリーンスパークとビットフフが前月比で減少し、カナーンは横ばいだった。データセンターや排熱利用などの進捗も述べた。
09:54
MSCI新ルール決定、メタプラネットなどビットコイン保有企業の指数除外可能性高まる
米指数算出大手MSCIが非事業会社をグローバル指数の採用対象外とする新基準の導入を発表した。5つの財務比率で判定し、11月30日に発効する。ビットコイン保有企業ストラテジーやメタプラネットへの影響と判定方法を整理する。
09:00
レジャー、新端末「Ledger Atom」発表 不正装置対策も計画
仮想通貨ウォレット大手レジャーは、新デバイスLedger Atomを発表。2027年夏にローンチしたり、不正装置対策を講じたりする計画を説明した。
10/15 木曜日
16:28
ドル建てステーブルコインUSDC払い可能な「Slash Card」一般公開へ
Slash Visionは15日、アプリ「Slash App」を正式リリースし、USDCで決済できるVisaカード「Slash Card」を一般公開した。事前登録制を終え、誰でもアプリから申し込める。運転免許証による本人確認にも対応した。
14:30
ビットコイン相場が膠着状態、8万ドルが重要な分岐点に=Glassnode分析
オンチェーン分析企業Glassnodeは、ビットコインが上値の売り圧力と下値の厚いサポートに挟まれた膠着状態にあると分析した。ETFの売り再開も影響し、8万ドルが重要な分岐点となるとみる。
14:00
ステーブルコインUSDC、EU初の「重要な電子マネートークン(EMT)」に指定
EU当局は14日、サークル社のステーブルコインUSDCをMiCAに基づく初の「重要な電子マネートークン」に分類した。準備資産や流動性などの直接監督権限がEUに移る。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧