米仮想通貨マイナー、68億円のホスティング契約締結
年間68億円相当のコロケーション契約
ナスダック上場の米暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Core Scientificは26日、年間68億円(5,000万ドル)相当のコロケーション契約を締結したことを発表した。
これにより、同社のマイニングマシンのホスティング容量は75メガワット増加する。75メガワットに必要な追加インフラにも十分な前払い金が提供されるという。なお、クライアントの身元は明かしていない。
公式発表によると、サーバーの配備は今年の第3四半期(7-9月)に開始し、2022年中には完了する予定である。今回の追加配備により、年末までに同社データセンターで約32万5千台のASICサーバー(セルフマイニングとコロケーションを合わせた数)を稼働させる計画だ。
マイク・レビットCEOは、「今回の契約は、当社の能力に顧客が引き続き信頼を寄せていることを示している」として次のように続けた。
我々は、現在の困難な市場にもかかわらず、マイニング容量を拡大し、ビットコイン(BTC)ネットワークの継続的な成長をサポートする。すべての関係者のために価値を創造することを目指し、2022年の計画を実行することに注力していく。
レビット氏は、2022年8月11日に予定されている第2四半期(4-6月)の決算説明会で、進捗状況をさらに詳細に伝えるとも話した。
ビットコイン売却状況
レビット氏が「困難な市場」と言及したように、現在は、市場低迷を受けて、過去1〜2年の間に事業を拡大していた多くのマイニング企業が、事業の再構築を迫られている状況だ。
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Core Scientificも5月、ビットコイン保有量の20%を売却して資金調達に充てた。さらに6月には、7,202BTCを平均約23,000ドルで売却し、約1.7億ドルの収益を得た。
ビットコイン販売の収益は、主にASICサーバーの支払い、データセンターの容量追加のための設備投資、借入金の返済に充当したという。また、今後もセルフマイニングしたビットコインの販売は継続し、営業費用の支払い、成長資金、債務償還、流動性維持のために使用するとしている。
同社は6月30日時点で、バランスシートに1,959BTCおよび約1億3,200万ドルの現金を保有していた。
なおCore Scientificは、毎日セルフマイニングしたビットコインの量を報告している。
100億円超の資金枠を獲得
Core Scientificは21日、100億円超の資金枠を獲得したことを明かしたばかりだ。投資ファンドB.Riley Principal Capitalとの間で、1億ドルの普通株式購入契約を締結した格好である。
レビット氏はこの契約について、「追加資本へのアクセス確保は、当社の流動性を高め、戦略的な選択を拡大する」と述べた。
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