コインチェック、「ザ・サンドボックス」の仮想土地を販売へ
846個のLANDを販売
国内暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェックは10日、同社がメタバース「ザ・サンドボックス(SAND)」上で保有している仮想土地(LAND)を、15日午後12時から販売することを発表した。
ザ・サンドボックスはメタバース内で立方体を組み合わせて作るボクセルアート系のNFT(非代替性トークン)ゲーム。仮想土地を所有してゲームや施設を構築・提供したり、NFT化したゲームアイテムを電子市場で販売したりして楽しむことができる。
今回コインチェックが販売する保有LANDは合計846個で、販売は、同取引所のNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」で行われる予定。
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LANDの価格は、1,800SANDから2,400SAND(執筆時点では30万円~40万円相当)。支払いは「ザ・サンドボックス」の独自トークンSANDでのみ受け付ける形となる。
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。『The Sandbox』では、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
▶️仮想通貨用語集
「2035年の近未来都市」を開発中
コインチェックは、「ザ・サンドボックス」上でのLAND開発を積極的に行っており、現在は「2035年の近未来都市」をコンセプトとしたメタバース都市「Oasis TOKYO」を建設中だ。
「Oasis TOKYO」は、日本の象徴的な街並みが構築される予定で、美術館やステージなどのイベント施設を設置し、「さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場」を提供することが計画されている。
「ザ・サンドボックス」自体も開発と成長が進んでおり、6月末にはLANDのレイヤー間転送を実現する「PoSブリッジ」対応を発表。イーサリアム(ETH)メインネットからポリゴンチェーンへ、LANDやSANDといったデジタル資産の転送が可能となった。
7月には、全ユーザーが、独自のアセット(ゲーム内資産)を作成できるアップデートが導入された。この更新によって、作成したアセットをゲーム制作ツール「Game Maker」でテストしたり、自身の体験をGame Makerのギャラリーで共有できるようになっている。
提携企業も増加しており、6月に米著名ニュース誌TIMEから「ザ・サンドボックス」上で、バーチャル版「タイムズ・スクエア」を構築する計画を明らかにしていた。
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