DeFiの1inch、イーサリアムL2「Optimism」ユーザーにエアドロップ実施へ
1inchが報酬をエアドロップ
DEX(分散型取引所)アグリゲーター「1inch Network」は、L2(セカンドレイヤー)ソリューション「Optimistic」版1inchのユーザー向けにエアドロップ(無料配布)を実施する計画を発表した。
エアドロップは数日後に行われる予定。Optimism版1inchを9月1日までに使用したウォレット間で、300,000 OP(約5,000万円)が均等に分配される。なお、複数のアカウントを作成してエアドロップを過剰に受け取ろうとするシビル攻撃が疑われるアドレスは除外される。
1inch NetworkはUniswapやSushiswap、Aave、CompoundなどさまざまなDeFiプロトコルから流動性を集結するアグリゲーター。総出来高は7.5兆円を超えており、ユーザー数が約55万に達しているという。
1inchは2021年8月にOptimismに進出しており、ユーザーの取引手数料の削減とスループットの向上を図っている。
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CoinPost提携メディアThe Blockによると、1inchのSergej Kunz共同設立者はOptimismに進出して以来かなりのトランザクションが発生したと述べている。これまでOptimismで45,000以上のウォレットが1inchを利用したという。
遡及的報酬の分配についてKunz氏は、「Optimismで1inchを使用する追加のインセンティブになる」と期待を寄せた。
Optimismのスケーリングソリューション「Optimistic Rollup」は、トランザクション検証をオフチェーンで束ねることにより、コストと取引時間を削減しつつ、イーサリアムのセキュリティを活用する。DeFillamaによるとOptimismにロックされた総資産価値(TVL)は約1,260億円(9億ドル)となっており、7月1日の370億円(2億8,000万ドル)から3倍に拡大している。
Optimistic Rollupを採用する競合の「Arbitrum」と並んで、22年にOptimismトランザクション数は増加し続けている。
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