ポリゴン、スタートアップ支援の対象企業を発表 Web3プロジェクトの育成へ
Web3スタートアップを育成
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーリングソリューションを開発する「ポリゴン(MATIC)」は26日、ブロックチェーン業界のスタートアップを支援するプログラム「Icetea Labs Accelerator Program」の1回目の対象企業を発表した。
ポリゴンは今回のプログラムをローンチするために、東南アジアのWeb3ベンチャーエコシステム「Alpha Venture DAO」と、ブロックチェーン業界の育成組織「Icetea Labs」と協業。本プログラムを通して、これから対象企業にリソースや指導、教育を提供し、可能性のあるWeb3企業を育成していく。
今回選出されたプロジェクトは以下の6つ。
- Victory Point:ブロックチェーン基盤のシューティングゲーム
- Evermoon:NFT(非代替性トークン)活用の戦闘ゲーム
- Trouble Punk | Cyber Gals:オンライン格闘ゲーム
- Nexity Network:Web3インフラ
- TooNFT:NFTプロジェクト
- Octan Network:ゲームとソーシャルネットワーク向けのブロックチェーン
1回目となる今回のプログラムには、NFTやゲーム、メタバースの領域から250のプロジェクトが申請。コミュニティによる7万3,000票の投票の結果、上記プロジェクトの参加が決定した。選出された企業は8週間、集中的に指導を受け、事業を成長させる方法やプロダクトを市場に適合させる方法などを学ぶ。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーン上で管理・取引を行うことで、デジタルコンテンツの作成者、保有者、取引履歴などの情報が保存される。ゲームなどの領域で幅広く技術が活用されている。
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アフリカの開発も支援
ポリゴンは26日、アフリカで「Polygon Bootcamp Africa」の申請受付を開始したことも発表した。このプログラムにも8週間の教育期間を設け、他にハッカソンも開催。この企画は、アフリカの開発者やクリエイターらにリソースを提供するというポリゴンの取り組みの1つである。
今回の取り組みでポリゴンは、ナイジェリアのWeb3スタートアップ「Xend Finance」とパートナーシップを締結。アフリカ大陸のブロックチェーン革命が進行中だと見て、次世代の開発者の育成に取り組む。
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