Consensys、イーサリアムのzkEVM「Linea」のアルファ版をメインネットにローンチ

イーサリアムの拡張性向上へ

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「メタマスク」などを手掛けるコンセンシス(Consensys)は11日、L2ネットワーク「Linea」のアルファ版をイーサリアム(ETH)のメインネットにローンチした。

今週はパートナーのプロジェクトのみが使用できるようにするなど、制限を設けて徐々に開放していく計画。Lineaのチームは発表で、アルファ版のリリースはイーサリアムの拡張性向上に向けた重要な到達点になると述べた。

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L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

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Lineaはゼロ知識証明を活用したL2ソリューション。イーサリアムの仮想マシン(EVM)と完全な等価性を持つzkEVMであると説明されており、このことは、開発者がイーサリアム上のアプリをLineaに容易に移植できることを意味する。

ゼロ知識証明を活用したL2ソリューションにEVMとの互換性や等価性を持たせることは難しいと言われてきたが、他のプロジェクトとの競争が激化する中、コンセンシスもテストを繰り返してきた。これまで550万ウォレットがLineaのテストネットを使用し、ネットワーク上では4,600万超のトランザクションが処理されてきたと説明している。

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ローンチの発表では、Lineaはトランザクションの処理を速められることに加え、イーサリアムよりも手数料を最大15倍下げることが可能だとした。独自のトークンは発行しない方針だという。

今後の計画

上述した通り、今週はパートナーのプロジェクトのみが使用できるようにして、ゲームやNFT(非代替性トークン)、ソーシャルネットワークなどのアプリを展開。そして、今月17日から20日の日程で開催される「イーサリアム・コミュニティ・カンファレンス(EthCC)」の間に、利用の幅を広げるとした。その際も出金額には制限を設けると説明している。

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利用に制限は設ける計画だが、アプリやインフラを先に構築できるようにした後、来週には一般ユーザーにネットワークを開放すると発表に記載。ネイティブ通貨にはブリッジしたイーサリアムを使うとし、Lineaの独自トークンを販売・提供するという宣伝は詐欺であると注意も呼びかけた。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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