はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米ConsenSys、zkEVMの一般向けテストネットを3月28日にローンチへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

zkEVMの提供拡大へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の米ソフトウェア企業ConsenSysは3日、zkEVMの一般向けテストネットを今月28日にローンチすることを発表した。

zkEVMは、イーサリアムの仮想マシン(EVM)と互換性や等価性を持つL2ソリューション。同社は昨年、zkEVMのプライベートベータ版のテストネットをローンチしていた。プライベートベータ版は、多くのdApps(分散型アプリ)が利用し、これまで49万超のトランザクションを処理。初期の利用者から肯定的な反応を得ているとしており、テストネットの提供を拡大する。

関連米ConsenSys、イーサリアムL2「zkEVM」のテストネットをローンチへ

機能性は高いが実現が難しいとされてきたzkEVMは、現時点ではメインネットを一般向けにローンチしているプロジェクトはない。一方で、ポリゴン(MATIC)やzkSync、Scrollなど複数のプロジェクトが利用を制限した状態でメインネットやテストネットをローンチしており、技術の本格的な実現が近づいている。

ConsenSysのzkEVMの開発目標は、拡張性を高めることに加え、開発者にシームレスな体験を提供すること。同社のプロダクトであるメタマスクなどのツールを最初から対応させ、開発者がコアな作業に集中できるようにしている。

関連「MetaMask(メタマスク)」とは|月間2000万人超が利用の仮想通貨ウォレット

同社は今回の発表で、自社のzkEVMについて3つの特徴を挙げた。

  • 移行コストがゼロ:コードの変更やスマートコントラクトの書き直しをせずにL2にアプリを移行できる。
  • 利用が容易:メタマスクやInfuraなどのツールに最初から対応している。
  • 最高クラスのパフォーマンス:開発に4年を費やした革新的な証明技術を導入している。

zkEVMの開発で協業する、ブロックチェーンデータのインフラサービス企業Covalentの共同創設者Ganesh Swami氏は、今回の発表に以下のコメントを寄せている。

ブロックチェーン業界では、zkEVMの完成は何年も先になると考えられていた。

しかし、ConsenSysの今回のローンチで、未来が近づくことになる。

zkEVMの開発状況

zkEVMは、ZKロールアップという技術を活用したL2ソリューション。ロールアップ技術にはZKロールアップとオプティミスティック・ロールアップ(Optimistic Rollup)の2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあるが、ZKロールアップはEVMと互換性がないことがデメリットの1つとされていた。

ロールアップとは

メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューションのこと。

▶️仮想通貨用語集

関連スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

上記のSwami氏のコメントの通り、zkEVMの実現は何年も先になると思われていたが、技術が発展。先月にはzkEVMについて、各プロジェクトが以下の発表をしている。

  • ポリゴン:メインネットのベータ版を3月27日にローンチする。
  • zkSync:事前に登録したプロジェクトがメインネットを利用可能になった。
  • Scroll:Goerliテストネットにローンチした。

仮想通貨メディア「CoinDesk」によれば、ConsenSysの研究開発部門のトップNicolas Liochon氏は自社のzkEVMについて「2023年末までにテスト段階を終了できるはずだ」と述べたという。

関連イーサリアム共同創業者ヴィタリック氏、2023年はロールアップに強気

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:27
コインチェックの使い方・メリットと口座開設手順、アプリ活用法を解説
東証1部上場企業マネックスグループ傘下の仮想通貨取引所コインチェックについて、投資家目線でオススメする3つの注目ポイントを紹介。ビットコインのほかリップル(XRP)やネム(XEM)など多数のアルトコインを取り扱うなど、サービス充実度は目を見張るものがある。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:28
BTCイールドとは?一株あたりのビットコイン量で企業価値を測る理由
BTCイールドはマイクロストラテジーが提唱し、メタプラネットも採用する“一株あたりのビットコイン保有量”で企業価値を捉える新指標。株式希薄化リスクやメリット、実際の数値をわかりやすく解説します。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧