CoinPostで今最も読まれています

米ConsenSys、イーサリアムL2「zkEVM」のテストネットをローンチへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

zkEVMを開発

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のソフトウェア企業ConsenSysは13日、「zkEVM」のプライベートベータ版のテストネットをローンチすることを発表した。

来週から内部で利用を開始し、2023年1月から外部のユーザーも利用できるようにしていく予定。新しいL2(2層目)ネットワークをローンチし、イーサリアムのスケーラビリティ(拡張性)向上を目指す。

zkEVMは、ゼロ知識証明(Zero Knowledge Proof)を活用したL2ネットワーク。ロールアップという技術でイーサリアムブロックチェーンの処理をサポートし、イーサリアムの仮想マシンと互換性があることが大きな特徴だ。ConsenSys以外にも、ポリゴン(MATIC)のプロジェクトらもzkEVMを開発をしている。

関連スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

仮想マシンとは

1台の物理的なコンピューターの中に作られた「仮想コンピューター」のこと。ソフトウェアを使って再現される疑似的なコンピューター環境を指す。例えば、macOSのコンピューターの中でWindowsOSを動かしたい時に、仮想マシンを利用する。

イーサリアムは「Ethereum Virtual Machine(EVM)」という仮想マシンが開発されているため、様々なコンピューターでイーサリアムの環境を動かすことができている。

▶️仮想通貨用語集

イーサリアムの仮想マシンと互換性があるということは、開発者が、zkEVM上にイーサリアムのアプリを展開しやすいことを意味する。ConsenSysのzkEVMでも、開発者はウォレットのメタマスクなど、イーサリアムで馴染みのあるツールを使ってアプリを展開することが可能だ。

関連「MetaMask(メタマスク)」とは|月間2000万人超が利用の仮想通貨ウォレット

ConsenSysは同社のzkEVMについて、「互換性がある」ではなく「等価である」と主張。これはイーサリアムにどれだけ近い環境や仕組みを提供できるかを示している。

現時点で、ConsenSysのプライベートベータ版テストネットを利用するための登録希望者数は15万超。テストネットのローンチ後は、ユーザーはイーサリアムのテストネット「Goerli」との間で資産を送信できるようにもなる予定だ。

同社はテストネットを通して、zkEVMの開発者体験がWeb3のイノベーションを加速させる可能性があるかを調査し、コミュニティにフィードバックしてもらって、次のステップに活かすとしている。

関連ポリゴン、L2「Polygon zkEVM」のパブリックテストネットをローンチ

今後の計画

ConsenSysは、今回のテストネットについてFAQも公開。このテストネットは約3カ月稼働する予定で、その後の計画は、その時に決めると述べている。

また、テストネットを早期に利用した貢献者に対する報酬については、複数の方法を議論していると説明。現時点では、まだ詳細は公表できないとした。

そして、独自トークンの発行に関しては、現在はまだプライベートベータ版のため、議論するのも早すぎると述べている。

関連新イーサリアムへのアップグレード、背景や改善点を解説

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧