- VLC風アイコンの実行ファイルが流通
- セッションCookie窃取で二要素認証も回避
海賊版から仮想通貨盗む手口
Bitdefenderは6日、公開されたばかりの映画『オデュッセイア』の海賊版を装った偽ファイルが、情報窃取型マルウェア『Lumma Stealer』の拡散に使われていると発表した。ファイル名は正規のリリースグループを模した高画質版(WEBRip・Blu-ray)を装うが、実体はWindows向けの実行ファイルで、再生ソフトではなく端末そのものを感染させる。
攻撃者はアイコンを動画再生ソフト「VLC」に似せて偽装し、拡張子を隠すWindowsの初期設定を悪用する。ユーザーが「.exe」と「動画ファイル」を見分けにくい点を突いた手口で、海賊版を探すユーザーの警戒心の低さそのものが標的にされている。
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二要素認証も回避される仕組み
実行されたLumma Stealerは、ブラウザに保存されたパスワードやクレジットカード情報、自動入力データ、リモートデスクトップの認証情報に加え、仮想通貨ウォレットの情報も窃取する。さらに認証セッションのCookieも奪われるため、二要素認証を設定していてもアカウントを乗っ取られる恐れがある。
Bitdefenderは自社製品で該当ファイルのダウンロードを遮断し、攻撃に使われた複数の指令サーバー(C2)ドメインを特定したとしている。同様の手口は2025年公開の映画『ミッション:インポッシブル/ザ・ファイナルレコニング』の海賊版でも確認されており、話題作の公開に合わせて同じ手法が繰り返し使われている。
Bitdefenderは、正規の配信サービスを利用し、動画として案内された実行ファイルは開かず、Windowsの設定でファイルの拡張子を常に表示させるよう呼びかけている。
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