はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米資産運用会社が、アルトコインを含む主要10通貨で組成した「仮想通貨ETF」をSECに申請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

主要通貨で組成されたETFを申請
米資産運用会社ビットワイズが、仮想通貨市場の80%のシェアを占める時価総額上位の主要通貨で組成した「HOLD10仮想通貨インデックスETF」をSECに申請した。ポートフォリオは、毎月リバランスされる。
ETFとは

Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。

日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

主要10通貨の「仮想通貨ETF」を申請

7月24日に、サンフランシスコの資産運用管理会社であるBitwise Asset Management社が、”Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund”と呼ばれる仮想通貨上場投資信託(ETF)の申請書をアメリカ証券取引委員会(SEC)に提出したことを明らかにしました。

Bitwise Asset Managementは、2017年に創業された新興の仮想通貨専門の資産運用管理会社であり、2017年11月には、Bitwise HOLD 10 Private Index Fundと呼ばれる時価総額上位の主要通貨で構成される、仮想通貨インデックスファンドを特定の顧客に向けて公開しています。

そして、今回の”Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund”も、ビットコインやイーサリアムなどを始めとする、時価総額上位に位置する主要10通貨で組成されており、相場環境などに合わせて毎月ポートフォリオを調整(リバランス)するとされています。

Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index FundがトラックするBitwise HOLD 10 Private Index Fundに組成されている通貨は、以下の10通貨です。

通貨名 組成比率
ビットコイン

BTC

59.3%
イーサリアム

ETH

17.7%
リップル

XRP

7.6%
ビットコインキャッシュ

BCH

6.1%
ステラ

XLM

2.9%
ライトコイン

LTC

2.4%
ジーキャッシュ

ZEC

1.1%
ダッシュ

DASH

1.1%
モネロ

XMR

1.0%
イーサリアムクラシック

ETC

0.8%

同社のCEOを務めるHunter Horsley氏は、このインデックス(指数)は、単一の通貨のパフォーマンスだけに左右されないため、投資家にとって価値あるツールの一つとなると主張し、今回の申請について以下のようにコメントしました。

今から5年後、10年後にどのように状況が変わったいくかは定かではない。よって、今回のインデックスは極力広い範囲をカバーし、市場に適応していくため、毎月ポートフォリオの調整を行っていく。

このインデックスは、時価総額上位10通貨を考慮することで、仮想通貨市場の80%を網羅することができると記述されています。

同社の公式サイトでは、「仮想通貨市場は、急速な変化を遂げる、新興で特有な国際的な市場であるため、常に監視し、数ある通貨の中から、勝者を選び出すことは非常に困難であると言える。しかし、私たちのインデックスファンドなら、市場を網羅することができる。」と記述されています。

Bitwise の国際部門で責任者を務めるJohn Hyland氏も、他の投資会社も仮想通貨ETFに参入し始めていることを認知している一方、以下のように言及しました。

現時点で私の知る限り、計画されているETFは、ビットコインやイーサリアムといった単一通貨のみ焦点が当てられている。それも一つの方法だ。しかし、私たちが提供するのは、全く違ったものである。

私たちは、この状況が10〜15年前に台頭したコモディティETFと類似していると考えている。

当時からゴールドやシルバー、原油などの単一のコモディティ商品に焦点が当てられていたETFが存在していた一方で、複数のコモディティ商品を考慮したETFも存在した。よって、当時のコモディティ市場と現在の仮想通貨市場に似通った部分は多く存在している。

現時点で、この”Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund”は、SECへの申請段階であり、SECに承認されたわけではありません。

ただし、資産運用会社Van Eckと金融サービス関連会社SolidXの2社共同で、SECに対してビットコインETFの申請を行っており、仮想通貨業界におけるETFへの関心度は急速に高まりつつあると言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

米証券取引委員会:ビットコインETF申請に関する「要望欄」を公開、投資家のコメントが急増
停滞する仮想通貨市場のトレンド転換点となり得る「ビットコインETF」の上場に向け、SEC公式サイトで意見を募っている。申請可否の判断については、8月前半に行われる可能性があると各所で予想されている。
規制当局SECとCFTC関係者が、ビットコインETF認可の可能性を示唆|TheICOJournalが報道
仮想通貨情報メディアTheICOJournalが、SEC、CFTCの情報筋の見解として、Cboeが提出した「ビットコインETF」が年内実現の見通しであると報道した。申請の可否は世界各国から高い関心と期待を集めている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧