- ハッキングにより1億6千万相当のETHが盗まれる
- ICOによって資金調達を行い仮想通貨の取引アプリを運営するTaylorは約1億6千万円相当のETHが盗まれたことを発表しました。
- 新トークンの発表
- この状況を改善するため、Taylor社は新しいトークンを今までのトークンと交換する手段を検討中で、盗まれたトークンの居場所は特定できてるため、ハッカーには新しいトークンが渡らないようにしようとしています。
- 今後の選択
- Taylor社の資金が乏しくなってきており、このプロジェクトの存続について決断をしていかなければならないようです。
ハッキングによる被害 5月22日
ICOで資金調達を行い、仮想通貨の取引アプリを提供しているTaylor社は、およそ150万ドル(約1億6千万円)相当の2578ETHに加え、Taylor社が発行するTAYトークンがハッキングにより盗まれたことを5月22日の同社のブログで発表しました。
同ブログによると、すべての資金が盗まれ、アクセスが不可能になっていたファウンダーやアドバイザーのプール以外のトークンはすべて盗まれたようです。
また、Taylor社は盗まれたトークンが分散型取引所IDEXでダンプされようとしていることに気づき、同社はIDEXに状況の詳細がつかめるまでは、TAYトークンをリストから削除するよう申請しました。
また、分散型取引所EtherDeltaとのコンタクトを試みていますが、5月22日時点ではEtherDelta側からの反応はないようです。
新しいトークンの発行 5月23日
5月23日にTaylor社のブログが更新され、未だ詳細はつかめていませんが、ハッカーは何かしらの方法でデバイスの一つに侵入し、1Passwordファイルの一つを操作したようです。
また、ハッカーはTAYトークンの全体の供給量の7%を有しており、これに対処すべくTaylor社は新トークンを発行し、今までのトークンと交換を行うことを考えています。
Taylor社は盗まれたトークンの居場所は把握しているようで、ハッカーには新しいトークンが渡らないようにすることを目的としています。
Taylor社は投資たちに、正式な計画が発表されるまではTAYトークンを売買しないようにと呼びかけています。
今後の選択 5月26日
5月26日のブログによると、新しいトークンの発行に加えて、リブランディングも視野に入れているようです。
しかし、Taylor社の資金も乏しくなっており、今後、このままこのプロジェクトを続けるかもしくはやめるかという選択に迫られています。
もし、プロジェクトを中止した場合は、すべてのソースコードやリソースを公開することになります。
そうでなければ、エンジェル投資家やVCによって、もしくは新しいトークンを発行す流ことで資金を調達することになります。
今、Taylor社は再起のため援助を呼びかけています。
Cryptocurrency Trading App Taylor Loses 2,500 ETH in $1.5M Hack
Sam Town
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