日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始

12月22日からリアルタイム版も

日本経済新聞グループの金融情報サービス会社QUICKは12月1日、国内で取引されるビットコイン（BTC）の円建て現物取引価格を示す「QUICKビットコイン指数」の本格的な算出・公表を開始した。

同指数は、QUICKが選定した国内の暗号資産交換業者から提供される取引データを基に算出される。算出対象時間は証券営業日の14時30分から15時30分で、確報値は15時30分に決定される。

12月22日からはQUICKが提供するプロダクトでも開始する。同サービスでは、リアルタイムな約定価格を反映する「QUICKビットコインリアルタイム指数」も確認可能となる。

リアルタイム指数は15秒間隔で算出され、2026年1月後半からのサイトでも公開予定である。

暗号資産ETFやデリバティブでの利用を想定

同指数は、将来的に組成される可能性のある暗号資産ETF（上場投資信託）や関連ファンド、先物などのデリバティブ商品で参照価格として利用されることが想定される。国内では暗号資産ETFの組成・販売に向けた議論が進んでおり、信頼性の高い円建てベンチマークが求められている。

同指数の開発は、QUICKが主催した「暗号資産ベンチマーク研究会」での議論を踏まえたもの。研究会には暗号資産交換業者、資産運用会社、信託銀行、証券会社、法律専門家が参加し、国内市場に適したベンチマークのあり方が検討された。

QUICKとは

QUICKは1971年設立の日本経済新聞社グループの金融情報サービス会社。「日経平均株価」の算出を担うほか、証券・金融情報をリアルタイムで配信している。資本金6億6千万円、売上高285億円（2024年12月期）。主要株主は日本経済新聞社、野村ホールディングスなど。