SUIのステーキングとは?
暗号資産スイ(SUI)への投資が注目されている今、ただの保有を超えて、ステーキングを通じてより高いリターンを目指す方法が注目されています。
ステーキングは、SUIを含むProof of Stake(PoS)方式を採用するブロックチェーンにおいて、ネットワークのセキュリティや取引の承認プロセスに貢献することで報酬を得る仕組みです。この方法では、価格の上昇に加え、操作の対価としても利益を得ることが可能です。
仮想通貨取引所にSUIを預けることで、簡単にステーキング報酬を得る手段があります。さらに高いリターンを求める場合は、自分で仮想通貨ウォレットを管理し、ステーキングを行う方法もあります。自身の時間とリスク許容度に合わせて、最適なステーキング戦略を選び、最大限のリターンを目指しましょう。
取引所とウォレット・ステーキング方法の比較
ステーキングには大きく二つの手段があります:取引所を利用したステーキングと自己管理ウォレットを使用したステーキングです。それぞれには以下のような特徴があります。
- 取引所でステーキング:操作が簡単で初心者にも扱いやすく、取引所がステーキングの全プロセスを代行。ただし、取引所が定める手数料が発生します。
- 自分でステーキング:高い報酬率と自由度を求める経験豊富なユーザー向け。自己管理が必要で、セキュリティに関しても自己責任が伴います。
スイ(SUI)の場合、リキッドステーキングという高度な運用方法もあるので。3つの手段のメリットやリスクを以下にまとめます。
SUIステーキング比較表
| 項目 |
取引所(OKJ)
|
ウォレット・ステーキング(旧SUI Wallet)
|
リキッドステーキング(Haedal)
|
|---|---|---|---|
| 利回り |
・1.88%(基本プラン) * ・2.88%(30日プラン) ・4.28%(60日プラン) |
・年率2%前後 |
・年率2%前後 ・DeFiでの追加利回り |
| メリット | ・ウォレット準備が不要 ・取引所口座から手軽にステーキング可能 |
・手数料を抑えられる ・透明性が高い |
・ステーキング報酬を得ながら ・さらに受け取ったLST運用可能 |
| リスク デメリット |
・プランにより利回りが異なる ・枠に制限がある ・セキュリティ侵害や経営破綻リスク |
・秘密鍵管理 ・操作ミスや管理不備 ・アンステーク後最大24時間のロック期間 |
・秘密鍵管理 ・スマートコントラクト侵害 ・LST価格の価格変動リスク |
| 詳細 |
自分でSUIをステーキングする方法
ここからは、自分でSUIをステーキングするために必要な手順を解説します。ウォレットの作成から自分でバリデータを選んでステーキングする流れをステップごとに紹介していきます。
目次
①国内取引所でSUIを購入
②Sui対応ウォレット(Slush)を作成
③ウォレットからSUIをステーキング
SUIの準備
まず国内取引所でSUIを購入します。その後、Sui対応ウォレットを作成し、購入したSUIをウォレットに送金します。
1.国内取引所でSUIを購入
※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べここでは、国内取引所OKCoin JapanでSUIを購入する具体的な手順を解説します。

出典:OKJ
①トップページの「取引所」をタップ
②左上の暗号資産の銘柄からSUIを選択
③注文タイプを選択(画像はOKBですが、SUIも同様の操作)

出典:OKJ
④注文内容を入力し「購入」をタップ
⑤取引パスワードを入力し「確認」をタップ
これでSUIを購入できました。
Slush(旧Sui Wallet)を作成
Slushには、初心者でも簡単に始められる「zkLoginでの作成」と、よりセキュアな「シードフレーズでの作成」の2つの方法があります。
【初心者向け:zkLoginで簡単に作成】
この方法は、GoogleやAppleアカウントを使って3分ほどでウォレットを作成できるため、初めてSuiに触れる方におすすめです。ただし、他のウォレットへインポートできない点がデメリットとなります。
zkLoginとは?
GoogleやApple IDなどの既存アカウントを使って、暗号資産ウォレットを簡単に作成・ログインできる仕組みです。ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proof, ZKP)を用いており、プライバシーを保ちながら本人確認が可能になります。
1.Slushをインストール:Chrome拡張機能を追加するか、アプリをダウンロードします。
2.ログイン方法を選択:GoogleやAppleなど、自分のアカウントを選んで紐づけます。
3.ログインして完了:即座にウォレットが自動生成され、すぐに利用できるようになります。
ステーキング手順
SUIのステーキングは、Slush(旧Sui Wallet)から行うことができます。

出典:Slush Wallet
手順
①ステーキング画面にアクセス: Slushを開き、「Invest&Earn」タブへ。
②バリデーターを選択: 一覧から委任先を選びます。右側にAPY(利回り)が表示されますが、バリデーターによって手数料率や稼働状況などの違いから数値が異なります。そのため、選ぶ際は コミッション率(手数料) や 稼働実績(アップタイム) に注意しましょう。
③数量を入力して実行: 預けたいSUIを入力し「Stake」をクリック。承認で完了。
報酬の受け取り: スイネットワークでは、トークンをステーキングすると、約24時間ごとに1エポックを区切りとして報酬が分配されます。報酬を受け取った後、その報酬を再度ステーキングすることで「複利運用」が可能です。
※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べリキッドステーキングでさらに高利率を狙う

出典:Haedal
リキッドステーキングとは、ステーキングによる報酬を得ながら、同時に資産の流動性を確保できる仕組みです。通常のステーキングでは、預けた通貨はロックされて自由に動かせませんが、リキッドステーキングでは代わりにトークン(例:haSUI)が発行され、自由に取引やDeFiでの活用が可能になります。
また、リキッドステーキングでは、ステーキング報酬が別途配布されるのではなく、トークン価値に内包されて反映される仕組みになっています。ユーザーは保有しているだけで継続的に利回りを得られるという特徴があります。
詳しいやり方についてこちらで解説しています。
リスク・注意点
価格変動・流動性リスク
ステーキング報酬は数量として増えていきますが、SUIのようなアルトコインはビットコインやイーサリアムと比べて価格変動が大きく、報酬以上に資産価値が減少する可能性があります。たとえば年利2%で運用しても、SUIの価格が10%下落すれば、最終的な資産価値はマイナスになってしまいます。
また、運用方法によっては、ステークを解除するためには一定の時間がかかるため、急落局面では売却して損失を抑えることが難しい点もリスクです。特にアルトコインは市場環境に左右されやすく、短期的に大幅な上下が起こりやすいため、長期での運用には注意が必要です。
バリデーターリスク(自己ステーキングする場合)
SUIを自分でステーキングする場合、どのバリデーターに委任するかによって報酬や安全性が左右されます。バリデーターはネットワークの取引承認を担う重要な存在ですが、その選び方を誤ると以下のようなリスクがあります。
そのため、ステーキングを行う際は、稼働実績や手数料設定が妥当かなどを確認し、信頼できるバリデーターを選ぶことが大切です。
税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。
雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁
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