NEMコラムの第一回は6,000PV以上の閲覧があったそうです。ありがとうございます。先月にはNEM.io財団とテックビューロ・ホールディングス社との業務提携によるセミナーがあり、代表理事Alex Tinsmanと理事のJeff McDonaldが来日しました。
商談の合間にコミュニティやSuper Node Ownerの方々とお会いする機会があり、有意義なイベントとなりました。NEMコラムの2回目は「ユースケース」を取り上げます。今回もよろしくお願いします。
NEMブロックチェーン技術は導入が簡単である事から、国内外で多くの実稼働ユースケースがあります。その適用範囲は、政府から民間企業、個人が楽しむサービス、そしてアートまで広がります。NEMは使いやすいブロックチェーン技術で、かつトランザクションあたりの手数料も安くてお得!ブロックチェーンを導入するならNEM!と声を大にして言いたい※ところです。それでは早速、見ていきたいと思います。
※本コラムは仮想通貨投資に関心があるCoinPostとNODEEの読者の皆様、ブロックチェーンの採用を検討している企業様を対象としています。NEMのユースケースを取り上げた記事・ブログは沢山あり、本コラムではNODEE by CoinPostさん以外のメディア記事も紹介をさせて頂いております。
保有する仮想通貨XEMの時価総額をチェックできる「XEMBOOK(ゼムブック)」
日本のNEMコミュニティの立ち上がり期から現在まで、NEMホルダーを支えているサービスの一つが@xembookさんによる「XEMBOOK(ゼムブック)」です。
Twitter:https://twitter.com/xembook
自分の持っているNEMアドレス(ネムアドレス)を入力することで、現在の保有XEM残高(時価総額)、そして入出金履歴をわかりやすい表示で、NEMウォレットにログインせずともブラウザ上で閲覧する事が可能です。またZaif(フィスコ)、Coincheck、UPbit、Binance、BITTREXの各取引所におけるXEM価格も日本円ベースで知る事が可能です。
そして何より、NEMアドレスを入力することでNEMブロックチェーン上でのImportance(重要度)や、ハーベスト(NEMのマイニング)結果として「仮想通貨XEMをどれだけゲット出来たか」を閲覧する事も可能です。
NEMのマイニングである『ハーベスト』には10,000XEMから参加出来る
NEMの日本での人気の理由の一つは、NEMウォレットと10,000XEMを用意するだけで、自分のパソコンの電源を切っていてもハーベストに参加ができ、仮想通貨XEMが増える可能性がある!ところです。
ハーベストの始め方はCoincheckのwebsiteに詳しく画像入で紹介されています。
URL:https://coincheck.com/ja/article/293
- 仮想通貨XEMの入手の仕方
- NEMウォレットの設定方法
- ハーベストの種類
- NEMウォレットへのXEMの送金
など、詳しく書かれていますので、ぜひ興味ある方はチェックしてみてください。なお、このCoincheckの記事には「NEMウォレット」が旧名称の「NanoWallet」で紹介されています。
このコインチェックの記事で紹介されている「ネムアドレス」を記録しておき「XEMBOOK」を開いて入力すると、自宅パソコンにダウンロードしたNEMウォレットにログインしなくても、手軽に『ハーベスト』が出来ているかチェックする事が可能です。職場のパソコンにNEMウォレットをダウンロードする訳にはいかないけど、毎朝、ハーベスト出来たのかどうか知りたい!なんていう方は、ブラウザにブックマークしたXEMBOOKでチェックしましょう!
かたやNEMウォレットでは、実際に自分が収穫したXEMの手数料はどのブロックを作る時に得たものか確認出来るため、「ブロックチェーンの仕組みに参加している!」と実感が出来ます。
こんな気軽に、プログラミングやITの知識が無くてもマイニングに参加できるブロックチェーンは無いのでは?
なお、ハーベストでどんな頻度でいくらXEMが稼げるかはImportance(重要度:NEMのブロックチェーン・ネットワークでの貢献度が保有量や取引量で計算される)によって変わります。もし稼げる確度を上げたい!と考えるなら、以下のサービスへ参加し自分のウォレットにXEMを送るなど、チャレンジしてみてください。
(参考)ハーベスト状況をTweetされている@NEM_Harvestさんのアカウントもあります。
Twitter:https://twitter.com/NEM_Harvest
腕あらば即稼げる(かもしれない)ブログ!それが「nemlog(ネムログ)」
サラリーマンの@shu801115さんが、ただでさえ3児のパパで忙しくかつ「趣味グラマー」なのに、着想1日、制作1ヶ月で作ってしまった「NEMで投げ銭が出来る(受け取れる)ブログ」がnemlogです。
URL:https://nemlog.nem.social/
Twitter:https://twitter.com/shu801115
日本では仮想通貨XEMを入手するには、先ほどCoincheckの記事でご紹介した通り、まず仮想通貨取引所に口座を開き、日本円を入金するところから始めないといけません。世間一般の人々にはまだまだハードルが高いと言えます。なお、聞くところによると日本人の仮想通貨保有率は2018年初頭のバブル期で3%、現在は1%の人口比率だそうです。
ところがnemlogはブログ記事を書き、それを「面白い」と思ってくれる人がいたら、投げ銭で仮想通貨XEMを受け取る事が出来ます!世間によくあるブログサイトで記事を書いても広告収入が入るまでかなり遠い道です。腕あらば即稼げる(かもしれない)ブログ!それがnemlogです。
「使い方ガイド」には、nemlog上に作られる仮想通貨XEMを保管するためのウォレットやその秘密鍵の管理まで初心者にもわかりやすく利用方法が紹介されています。
URL:https://nemlog.nem.social/how_to_use
2018年9月にローンチしたnemlogですが、さらにnemstoreという仮想通貨XEM決済のオンラインショッピングサイトも矢継ぎ早にローンチされました。
オリジナルのNEMロゴをあしらったグッズ、珈琲豆、カレー粉といった食品から海外土産品、不要になった家電やオーダーメイドによる3Dモデル制作受注まで。様々なアイテムを仮想通貨XEMで購入する事が可能となっています。ブログを書いて稼いだXEMを実際に購入代金として使えます。
またnemlogが目指しているのは「ブログと暗号通貨XEMの交換」を超えた、XEMをお互いに寄付することで盛り上がる「コミュニケーション・プラットフォーム」との事で、新たにnemlog内に「nemlog基金」を発足し、nemlogの利用者が発案したイベントの開催等を有志による後援会で支援する活動など始められています。
URL:https://nemlog.nem.social/2019/8/fund_about/fund#fund_about
さらには「nemgraph」という写真投稿型コミュニケーションサービスも新たに8月22日にローンチしました。コミュニティの声から生まれたサービスは「感動は永遠にNEMチェーンに刻まれる」キャッチコピーもUIもクール、使いやすいと評判です。
nemgraphで特徴的なNEMブロックチェーンにより提供される機能は二つあります。一つ目は仮想通貨XEMを投げ銭として、素敵だな・感動した写真に対して送れること。二つ目は投稿した写真の所有権証明です。後者は「RiNG(Registration in NemGraph)」という名称で提供されています。
「RiNGはNEMブロックチェーンに投稿内容を刻むことで、自身の写真であることを証明できる画期的な機能です。投稿者はもちろん、投稿した画像や内容、投稿日時までもがNEMチェーンに刻まれ、永遠に記録されます。」公式サイトより引用
RiNGを使うことで、投稿者、投稿された画像(写真)やその内容、また投稿日時までもがNEMブロックチェーンに記録されます。その証明をもとにCGアーティストや写真家、また一般の人が自分の作品の使用権販売を行うことが可能です。
インターネットの世界では、写真や画像の盗用が蔓延しているといっても言い過ぎではない昨今、RiNGを使うことで万が一、不正に自分の作品が転用された時にも所有権を証明することが可能です。公証という行為がブロックチェーン技術で可能になるとは、以前から言われており、またNEMではNEMウォレットでも同様の機能を「Apostille(アポスティーユ)」で提供してきました。
nemgraphは使いやすいUIで、画像(写真)の所有権記録を数クリック、そして手数料5XEM*と小額で実現しています(*1XEM=6円の場合は30円)。 技術はもう出来ており、あとは世の中が追いついてくるだけと感じさせます。
メール登録とウォレット作成または連携のみで簡単に利用が開始出来ます。8月24日現在、ローンチイベントも開催されています。
健康になり、コインをもらい、さらに・・・「FiFiC(フィフィック)」
歩くだけでコインをゲットできる!と、アプリのリリースと同時に広まったのがこちら。目標設定した1日に歩く歩数を達成したり、アプリ上で確認できる「コインスポット」まで行くとコインがもらえたり、nemlog上で開催されているウォーキングイベントに参加し頑張って歩けば仮想通貨XEMがもらえたり、といった「健康になってさらに得をする」行為を楽しめるのが「FiFiC」です。
Twitter:https://twitter.com/hobbydevelop
例えば月曜から金曜まで目標設定した歩数を歩いてコインを集め、土曜には集めたコインとビールを交換!なんて事が可能です。8月24日現在、福岡にあるBAR Coin the RealがFiFiCコインの交換ポイントに登録されています(60 FiFiCコインとクラフトビール1杯が交換できる)。
仮想通貨XEMファンで無くとも行きたいと思うようなお洒落なバーで、コインとドリンクが交換できたり、仮想通貨決済が利用出来るところがいいですね。
FiFiCはさらに、もらったFiFiCコイン(NEMブロックチェーンで発行されたトークン)や仮想通貨XEMを、自分のNEMウォレットに移したり、仮想通貨取引所の口座へ送金できるウォレット機能も内蔵しています。
現在、nemlogではFiFiCを使ったworld toursが開催されています。皆で歩いた歩数を合わせて世界一周を実現してしまおうというものです。(上のスクリーンショットを参照)
もしあなたがお店のオーナーだったら、ご自身のお店をFiFiCのようなサービスに「ポイント」として登録し、わざわざ歩いて訪れてくれた人にコインを付与するというイベントはいかがでしょうか?目的地へ人を歩かせる動機が仮想通貨やコインがゲット出来るからとは、面白く新しい試みだと思いませんか。まだ日本では仮想通貨を実際に手にする人が限られている中、他と差別化が出来るプロモーションとなるかもしれません。
NEMのコミュニティでは、手に取って見る事が難しいデジタルアセットの世界を、わかりやすく、楽しく、より多くの人が参加できるように工夫し提供しています。本稿で紹介したサービスのうち、どれか一つでも試してみませんか?本当にブロックチェーンって存在しているんだな、仮想通貨って使えるんだなと、実感してもらえる事を期待しています。
NEMの実稼働ユースケースはまだまだありますので、次回にも続きます。