WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガン、ステーブルコインの「影の銀行化」警告 規制枠組みで提言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • JPモルガンが利回りステーブルコインの規制強化を訴えるレポートを公開
  • 利回り型ステーブルコインが「影の銀行化」し金融安定を損なうリスクを警告

規制枠組みを提言

米金融大手のJPモルガン・チェースは29日、仮想通貨の規制枠組みに関するレポートを公開した。同行グローバル共同決済責任者のウマル・ファルーク氏とデジタル資産・ブロックチェーンソリューションCEOのピーター・ムリウンギ氏が連名で執筆したものだ。

レポートは、仮想通貨がもはや金融の周縁で語られる技術ではなく、支払い・清算・取引など米国金融システムの中核に向かって移行しつつあると指摘した。その上で、規制の明確化は必要だが、抜け穴を伴う明確化は活動を監督の薄いチャネルへ押しやり、長年の保護を弱体化させうると警告した。

レポートが特に強調したのは利回り型ステーブルコインへの懸念だ。消費者が残高を保有するだけで「報酬」や「キャッシュバック」を受け取れる設計は、従来の預金に伴う安全網があると消費者が誤認しやすいと指摘した。

ファルーク氏とムリウンギ氏は「そうでない場合、結果は単なる消費者の混乱にとどまらず、取り付けリスクの高まりや、金融ストレス時の不安定な資金移動につながる」と述べた。利回りを提供するステーブルコインが「影の銀行」へ逸脱する恐れがあるとし、伝統金融の預金商品に課される監督基準に準拠すべきだとした。

また、マネーロンダリング対策(AML)の観点も強調した。「デジタル資産市場が不正活動の盲点にならないよう確保することが同様に重要だ。これらの技術が主流金融に統合されるにつれ、強力なAMLと法執行ツールは任意ではなく、必要不可欠な基盤だ」と記した。

キネクシスとJPMコインへの言及

執筆者はレポートの中で、自社のブロックチェーン事業「キネクシス」が機関投資家向けに24時間・365日対応の即時決済を可能にする預金トークン「JPMコイン」を最近ローンチしたことも紹介した。

トークン化・プログラマブルマネー製品も提供しており、個人・中小企業向けの金融サービスへの応用も探っているという。

両氏は「責任ある革新はすでに既存の規制の枠組みの中で可能であり、適切な枠組みが整えばさらに拡大できる」と述べ、デジタル資産は既存の証券・銀行規制に概ね従うべきだとの立場を示した。

関連記事:JPモルガン分析、ビットコインの通貨価値切り下げトレード後退が加速

JPモルガンのアナリストは、ビットコインと金を対象とした通貨価値切り下げトレードからの資金流出が加速していると報告した。金現物ETFは6月5日週に約200億ドルの流出を記録している。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:17
Bitcoin Japan、初のビットコイン購入完了 約12BTC
Bitcoin Japan(旧堀田丸正)は29日、100%子会社BTC JPN Ltd.によるビットコインの初回購入が完了したと発表した。取得額は約100万ドル。投資資金総額6.62億円の上限内で、引き続き購入を進める方針だ。
15:09
韓国金融委、マーケットメイク制度を検討 取引所規律でJPYCの急騰に言及
韓国金融委員会の幹部は28日、仮想通貨市場へのマーケットメイク制度導入を検討する考えを示した。現行法では禁止されており、第2段階の立法で扱う見通しだ。アップビットでのJPYC上場時の価格急変動を例に、取引所への公的規律の導入にも言及した。
14:20
アップル、悪用疑いのiOS脆弱性を修正 専門家はウォレット窃取を示唆
アップルがiOS 26.7.1を公開し、特定個人を狙う高度な攻撃に悪用された可能性があるCoreGraphicsの脆弱性を修正した。SlowMistのCISOは仮想通貨ウォレット窃取に使われたゼロデイの可能性を指摘したが、アップルは詳細を明らかにしておらず、関連は確認されていない。
14:00
米上院小委員会、イランの影の銀行におけるUSDTの使用を分析
米上院の常設調査小委員会は、仮想通貨とイランのシャドーバンキングネットワークに関するレポートを公開。USDTがシャドーバンキングネットワークで多く使われていたり、テザー社の対応に問題があったりしたことを指摘している。
13:25
金融庁、貿易決済へのステーブルコイン活用実証を支援決定
金融庁は29日、トレードワルツやNTTデータ、みずほ銀行など6社による貿易決済でのステーブルコイン活用実証を、「決済高度化プロジェクト」の支援案件に採択したと発表した。
13:10
「Z世代は若年から投資始める傾向」仮想通貨人気の背景は格差拡大か=グレースケール
グレースケールは、Z世代の平均投資開始年齢が19歳と早く、長い投資期間が仮想通貨への配分余地を広げうると論じた。Z世代は予測市場への関心も高いと報告されている。
11:55
シティ、トークン化預金サービスを日本とUAEに拡大 米ドル24時間決済
米シティグループは29日、トークン化預金を用いた法人向け決済サービス「シティ・トークン・サービス」を日本とUAEへ拡大したと発表した。許可型ブロックチェーン上で24時間365日の資金移動を可能にし、展開先は計7市場となる。
11:45
チェーンリンクの新標準『CCIP2.0』始動、トークン化資産の移転を高速化
チェーンリンクは28日、相互運用プロトコルの大型アップグレード版「CCIP2.0」の稼働開始を発表した。検証機能の追加やコンプライアンス対応の強化により、機関投資家のトークン化資産移転を後押しする狙いだ。
11:00
コインベース、トークン化TCG市場に参入
コインベースは29日、実物のトレーディングカードをトークン化して扱う新サービスを近く提供すると発表した。保管か現物発送を選べる仕組みで、拡大するトークン化TCG市場への参入として投資家の関心を集めている。
10:15
アポロ、AIエージェントで銀行取り付け騒ぎに警鐘
米資産運用大手アポロのチーフエコノミストは、AIエージェントによる家計預金の自動移動が銀行の低コスト預金を減らし、金融システムに影響し得ると警鐘を鳴らした。投資家には預金流出リスクへの目配りが求められる。
09:42
ハッキング受けたビットゲット、出金を段階的に再開|セキュリティを強化
仮想通貨取引所ビットゲットが不正流出被害後、出金を段階的に再開している。攻撃経路の特定やセキュリティ強化策についても報告した。
08:25
Japan Smart Chainが改称、ステーブルコイン決済インフラ事業へ転換
AltX Research株式会社は「Japan Smart Chain」をMIZUHIKIに改称し、ステーブルコイン決済インフラ事業へ転換すると発表した。メインネットも公開し、複数自治体で給付金基盤のPOCが決定した。
08:10
シティとコインベース、決済事業で協業拡大
金融大手シティと仮想通貨取引所コインベースは、決済事業の協業拡大を発表。ステーブルコインと法定通貨の両替を自動化する機能を提供することなどを説明した。
08:05
Bybit、フランクリン発行のトークン化ファンドを機関担保資産に採用
バイビットとフランクリン・テンプルトンが戦略的提携を発表した。機関投資家はフランクリン発行のトークン化ファンド株式をBybitの取引担保資産として活用できるようになる。
06:55
デファイ・デベロップメント、ソラナ保有量254万に到達 6週で約10%増加
デファイ・デベロップメントは9月28日、仮想通貨ソラナ保有量が253万8010SOLに達したと発表した。8月12日の決算発表以降、6週間で約10%増加している。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧