WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

グレースケール、AI普及でブロックチェーン需要増と分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 決済・検証・分散型AIの3分野で需要伸びと分析
  • ワールドコインやビットテンソルを具体例に挙げる

AI普及とブロックチェーン需要の関係

グレースケール(Grayscale)調査部門責任者のザック・パンドル(Zach Pandl)氏は11日、AIとパブリックブロックチェーンが補完関係にあるとするレポートを公表した。パンドル氏は、AIの普及がブロックチェーン技術への需要を高める領域として、決済など金融取引、計算・本人確認・レピュテーションの記録、分散型のAI基盤という3つを挙げた。

パンドル氏は「AIとパブリックブロックチェーンは補完的な関係にある」と位置付けた。従来のシステムでは対応できないAI特有の需要に対し、パブリックブロックチェーンが新たな解決策を提供できるとの見方を示した。

関連記事:AIインフラから経済圏へ イオレ瀧野氏が描く日本のAI戦略|WebX2026

AIデータセンター事業で参入1年・売上100億円超を達成したイオレ。代表の瀧野諭吾氏がWebX 2026で語った、推論インフラ構築からNeo Crypto Bankまで、日本初のAI経済圏構想を詳報。

エージェント決済という新たな需要

AIエージェントが人に代わって行動するには、仲介者を介さずに資金を保有・執行できるプログラム可能なウォレットが必要になる。パンドル氏は、こうした活動が少額決済や即時の国境を越えた決済、自動化された取引・リスク管理への需要を生むと指摘した。

パンドル氏は、パブリックブロックチェーンの中でもイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)が、まさにこうした機能を担えると位置付けた。

記録の検証と本人確認

企業がAIへの意思決定の委任を増やすほど、どのモデル・データ・規則に基づいて判断が下されたかを検証する必要が生じる。利用者側も、オンライン上で人間かAIエージェントかを区別できることが求められる。パンドル氏は例として、SNS事業者が本人の身元情報を開示させることなく、あるアカウントが実在する1人の人物によるものかを確認する必要が生じる場面を挙げた。

投資や購入代行など重要度の高い業務をAIエージェントに任せる場面が増えるほど、信頼できるレピュテーションの記録も必要になる。パンドル氏は、パブリックブロックチェーンと、その上に構築されたワールドコイン(Worldcoin)の本人確認サービスなどのアプリケーションが、単一の企業や政府の管理下に置くのではなく、透明で中立な基盤にこうした記録を刻む役割を担えるとの見解を示した。

関連記事:AIエージェントは誰が支配するのか、所有権と通貨主権のゆくえ|WebX2026

WebX2026で開催されたAIエージェント経済パネルを詳報。Animoca Yat Siu氏、元FRB幹部Sunayna Tuteja氏、Perplexity森田俊氏が、AI活用の実態からステーブルコイン、通貨主権まで議論した。

分散型のAI基盤という選択肢

AI開発をめぐる資本・計算資源・支配力は、少数の先端AI研究機関(フロンティアラボ)や大手クラウド事業者(ハイパースケーラー)に集中しているとパンドル氏は指摘する。この集中は、ガバナンスや偏り、検閲といった懸念を生んでいるという。

パンドル氏は、ビットテンソル(Bittensor)のような分散型ネットワークを対照的な選択肢として挙げた。「誰もがアクセスし、貢献し、その一部を所有できる」、グローバルでオープンなAIエコシステムを実現するアプローチだとしている。

パンドル氏はレポートの結論として、AIの普及が仲介を介さない資金管理を可能にする金融インフラとしての需要、計算・本人確認・レピュテーションを検証できる記録層としての需要、そしてオープンでユーザー自身が所有するAIエコシステムの基盤としての需要を、パブリックブロックチェーンに生み出すと総括した。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/26 土曜日
11:30
米司法省、テザー準備金の一部を扱った決済業者から8400万ドル押収
米司法省はテザー系決済業者キャプストーンの口座から8400万ドルを差し押さえた。テザーは関連銀行EQIバンクへの資産エクスポージャー比率を0.034%にとどまるとしている。
11:05
米ブロック社、AIエージェント決済規格「x402」にビットコイン・ライトニングを導入
米ブロック社がAI決済のオープン規格を運営する「x402財団」に加入した。仮想通貨ビットコインのライトニング・ネットワークによる決済機能をx402に導入している。
10:12
ハイパーリキッド・ストラテジーズが70億円相当HYPE追加購入、大口ステーキング解除も観測
ハイパーリキッド・ストラテジーズに関連するウォレットが49.4万HYPEトークンを追加購入し、月間の購入量は551万HYPEに達した。一方で大口5件が合計98万HYPEのステーキング解除を開始した。
09:30
ビットゲット、流出経緯を一部説明|被害額は上方修正
ビットゲットCEOのグレイシー・チェン氏は25日、不正流出の調査進展を説明した。攻撃者はバックエンドシステムを侵害し資金移動を実行したが、秘密鍵漏えいはなく追加被害の恐れもないとした。
08:13
米証券決済大手DTCC、114兆ドル規模の資産トークン化開始へ=報道
米証券決済大手のDTCCが、自社インフラが扱う114兆ドル規模の資産を対象にブロックチェーン基盤のトークン化サービスを始動すると発表した。証券決済インフラのオンチェーン化が進めば、機関投資家の取引環境にも影響が及ぶとみられる。
07:40
米上場シークアンスがビットコイン財務戦略を終了、残りの314BTCを売却
シークアンスは、仮想通貨ビットコインの財務戦略を完全に終了したことを発表。残りの314BTCを売却したと説明し、今後は半導体事業の成長戦略に注力していくとした。
07:35
仮想通貨タスクフォースを主導したクリプトママ、米SECを10月2日退任
米証券取引委員会のパース委員が10月2日付で退任する意向を辞表で示した。仮想通貨業界で「クリプトママ」の愛称で知られ、トークン規制の枠組み整備などを主導してきた同氏は、11月からリージェント大学ロースクールで教壇に立つ。
06:35
ストライブ、ビットコイン保有企業のMSCI除外基準に明確性要求
米ナスダック上場のストライブは、MSCI指数の非事業会社除外案に書簡を送り、「事業資産」の定義の透明化を求めた。仮想通貨ビットコイン関連事業は事業活動に当たると主張。
06:02
金融庁、オンチェーン金融フォーラム初会合を9月30日に開催予定
金融庁は9月30日、「AI時代を見据えたオンチェーン金融フォーラム」の第1回会合を開催する予定。関係省庁等と連携し、オンチェーン金融の社会実装に向けた検討を始動させる。
05:45
米SEC、トークン買戻しや実用性宣伝は投資契約非該当と新FAQ公表
米SECの企業金融局は9月25日、仮想通貨資産の証券該当性に関する新FAQを公表した。機能中システムでのトークン買戻しや通常アップデートは投資契約に該当しないとの見解を示し、発行体の実務判断に影響する内容となっている。
05:00
ストラテジー、優先株の日次配当化を提案|ビットコイン調達強化狙い
ストラテジーは25日、優先株STRF・STRC・STRK・STRDの配当頻度を四半期・半月ごとから毎日払いへ変更する議案を示した。年間配当額は変わらないが、株価変動の縮小や資金調達力の向上が見込まれる。
09/25 金曜日
19:00
トークン化預金推進の新機構が10月に始動 黒田前日銀総裁らも参画
黒田前日銀総裁らが参画するデジタル通貨イノベーション機構が9月25日に設立会見。トークン化預金を中核に決済インフラの標準化や政策提言を進め、10月から本格始動する。
17:10
円建てステーブルコインEJPY、東芝など26社が実証参加を表明
日本ブロックチェーン基盤が、発行準備中の円建てステーブルコイン「EJPY」を軸とする実証プログラムを開始した。東芝やSCSKなど26社・団体が参加を表明。参加費は無料で、2027年2月までの約半年間(予定)、送金・決済やRWA決済での活用を検討する。
15:57
バイナンスの1日のビットコイン純流出、2023年以来最大=アナリスト
クリプトクアントのDarkfost氏によると、バイナンスからのビットコイン純流出が1日で1万3800BTCを超え、2023年以来の最大規模に達した。準備金は4日間で約2万BTC減少。出遅れた投資家のFOMOが背景にあるとの見方を示した。
14:51
ビットゲット、5500ビットコインの保護基金で損失負担へ 北朝鮮系集団関与か
仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget)は、約3億5,160万ドルの不正流出による損失を、5,500BTCを保有するユーザー保護基金で負担すると表明した。秘密鍵の流出は否定し、CEOは北朝鮮系集団の関与の可能性にも言及した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧