WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン8.6万ドル、利上げとクラリティー法案頓挫を消化=ウィンターミュート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • BTC週足が50週線を回復、2025年11月以来
  • 年末満期コール買い増加、上値志向へ転換

2大材料通過でレンジ上放れ

マーケットメイカー大手のウィンターミュート(Wintermute)は21日付の週次市況レポートで、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げと、米上院でのクラリティー法案の採決という2つの材料をいずれも市場が通過したとの見方を示した。

同社によると、21日朝の時点でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は数時間のうちに相次いでレンジ上限を上抜けた。米国時間の取引開始前には約2億5,000万ドル規模のショート(売り持ち)の清算が発生し、BTCは8万6,000ドルと約8カ月ぶりの高値をつけたという。

関連記事:ビットコイン100万円幅上昇、原油5%安とショート清算が相場押し上げ|仮想NISHI

ビットコインは一時8万7,000ドル台を回復。原油価格の急落やショートポジションの清算が相場を押し上げた。現物・先物・オプション市場の動向から今後の展開を分析する。

利上げと法案頓挫への市場の反応

米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日、政策金利の誘導目標を0.25%引き上げ、3.75から4.00%とした。投票は12対0の全会一致で、2023年7月以来の利上げとなる。

同社は、ややタカ派的な利上げはグロース資産にとって最良の結果だったと評価した。10年債利回りが5%にある中でハト派的な利上げとなれば、FRBが夏に取り戻した信認を失っていたとしている。ドットチャート(政策金利見通し)が年内あと1回の利上げを示す一方、市場は2027年後半までに計3回の追加利上げを織り込んでいるという。

クラリティー法を巡っては、9月15日に上院で行われた討論終結(クローチャー)動議の採決が賛成49、反対50となり、必要な60票に届かなかった。BTCは採決を受けて一時7万6,000ドルを割り込んだものの、利上げ決定後は1取引日のうちに切り返した。

同社は、米証券取引委員会(SEC)のアトキンス委員長と米商品先物取引委員会(CFTC)のセリグ委員長が翌日、既存の権限の下で仮想通貨ルールを整備する姿勢を示したことから、否決が相場に与えた打撃は1取引日分にとどまったと分析する。

関連記事:ビットコイン、下落幅は限定的も需要は停滞 クラリティー法案否決後の現在地分析=グラスノード

グラスノードが仮想通貨市場レポートを発表した。ビットコインは悪材料にもかかわらず下落は限定的。一方でオンチェーン・ETF・企業購入など新規資金の流入は軒並み止まっている。

米国のビットコイン現物ETFでは、15日と16日の2日間で計7億4,600万ドルが流出した後、17日に1億5,950万ドル、18日に4億3,300万ドルが流入した。同社は5営業日の差し引きを約600万ドルとし、法案否決に伴う流出分は48時間以内に埋め戻されたと説明。この資金フローを根拠に、足元の上昇は無期限先物主導のショートスクイズにとどまらないとみる。

一方でイーサリアム現物ETFは週間で流出超過となっており、機関投資家の買いは引き続きBTCが中心だとしている。

50週線回復とオプション市場の変化

先週のBTCは7万5,000ドルから8万1,000ドル、ETHは2,350ドルから2,600ドルのレンジで推移した。20日までの週の終値は8万1,159ドルで、44週連続で下回っていた50週移動平均線を2025年11月上旬以来初めて上回った。

同社は、50週線が過去の弱気相場で上値抵抗線として機能してきた点を挙げ、今回の回復は6月の安値が維持されることの確認と読めるとの認識を示した。

関連記事:ビットコイン、45週ぶり50週線奪還 底値確定のシグナルか=アナリスト

ビットコイン(BTC)が週足終値ベースで50週移動平均線を45週ぶりに上回った。アナリストは同水準の回復を弱気相場の底値確定シグナルと位置づけてきたと指摘。直近35日間で29%上昇した経緯を解説する。

オプション市場では、BTCとETHの年末満期の低デルタ・コールやコールスプレッドの買いが増えている。12万6,000ドルの史上最高値を年内に更新できるかが取引相手の間で議論されている点について、同社は時期尚早としつつも、ポジションの軸足がレンジのヘッジから上値の獲得へ移ったことの表れだと分析した。

今週はFRB高官の講演が10回予定されているほか、23日に購買担当者景気指数(PMI)速報値、23日から25日には中国の習近平国家主席の訪米、25日には四半期オプション満期が控える。同社は最大の材料だったFOMCはひとまず通過したとし、今週は新たな価格水準を固めつつ利益確定売りを吸収する局面になるとの見方を示した。

関心はBTCと、大型アップグレード「グラムステルダム(Glamsterdam)」を控えるETHに加え、ソラナ(SOL)やハイパーリキッド(HYPE)に移るとみている。レポートは足元の市場の高揚感を現時点では健全だと総括し、「陽線は心を癒やす」との一文で締めくくった。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/08 日曜日
11:30
ビットコイン、ハイテク株急落で1200万円台に軟化 AI規制議論とCPIが焦点|bitbankアナリスト寄稿
米中間選挙で民主党が躍進し、AI規制懸念からハイテク株が急落。ビットコインは1200万円台に軟化し、100日移動平均線を割り込んだ。CPI・PPIとAIインフラ企業の決算が焦点。bitbankアナリスト長谷川氏が週次レポートで解説。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(11/6)|米中間選挙・米市場構造法案協議・バイナンス攻撃のまとめ
今週は、バイナンスに対する攻撃の手口、米中間選挙の結果と影響、米下院民主党による仮想通貨の新たな市場構造法案協議に関する記事が関心を集めた。
11/07 土曜日
14:00
ジーキャッシュ、手数料の60%を将来の報酬に再発行する仕組みが稼働
仮想通貨ジーキャッシュでアップグレード「NU7」が有効化され、取引手数料の60%を流通から取り除き将来のブロック報酬として再発行する新仕組みが稼働した。ブロック生成間隔は75秒から25秒に短縮された。
12:55
テラウルフ決算 HPC事業拡大進み、BTC採掘収益は7割減
米テラウルフが2026年7~9月期決算を発表。HPCリース収益が拡大し売上の83%を占めた。一方で仮想通貨ビットコイン採掘収益は前年比で約69%減少している。
12:50
米IREN決算、ビットコイン採掘から年内に実質撤退見込み AI事業へ移行
IRENが7〜9月期決算を発表。AIクラウド売上が前期比で急成長しており、仮想通貨ビットコイン採掘事業からAI事業への移行を年末までにほぼ完了することを目指している。
11:10
韓国取引所ゴパックス(GOPAX)、ハッキング脅迫メールで入出金・売買を停止 攻撃は未発生
韓国の仮想通貨取引所GOPAXは6日、ハッキング脅迫メールを受けて入出金と売買を停止した。同社は攻撃や資産を奪う試みはまだないと説明しており、再開時期は示していない。
10:40
イーサリアム『グラムスターダム』、テスト稼働保留 脆弱性の恐れで
仮想通貨イーサリアムのコア開発者は、次期アップグレード「グラムスターダム」のフーディ・テストネットでのフォークを、問題が解消するまで見送ると決めた。アップグレード後に脆弱となるプロジェクトが複数見つかり、財団は開発者に点検を求めた。
10:22
バイナンスのフランス法人、12月31日に全口座を閉鎖 EU認可得られず
仏報道によると、バイナンス・フランスは12月31日に全口座を閉鎖する。EUの認可を得られず、11月29日からは月額手数料を課す。
10:12
バイナンスのハッキングに便乗、補償装うフィッシングメールが日本も標的
セキュリティ企業ビットディフェンダーは、バイナンスの流出事案に便乗したフィッシングメール2種類を確認した。日本を含む5カ国が標的となり、ビットコインの先払いを求める手口もある。バイナンスジャパンは出庫を順次再開した。
09:35
BTCの量子盗難に担保で対抗、ビットコインコア開発者から3つの提案
ビットコインコアの開発者コーリー・フィールズ氏が、量子コンピュータによる盗難に備え、旧形式の資金を動かす攻撃者に同額の担保を求める3案を提案した。持ち主や第三者が担保を得る仕組みで、実装は今後の課題という。
08:05
米中間選挙後投資家の資金引き上げ加速、BTC・ETH現物ETFから合計840億円流出
米時間5日、米上場のビットコイン現物ETFは4.30億ドル、イーサリアム現物ETFは9,997万ドルの純流出となった。中間選挙直後米テック株が続落する中、ビットコイン現物ETFは12本すべてで純流入がなかった。
07:15
米当局、仮想通貨含む国際送金の本人情報収集を拡大する案を撤回
米金融犯罪取締ネットワークと連邦準備制度理事会は、仮想通貨も対象とする国際送金の基準額を3,000ドルから250ドルに下げる規則案を撤回すると発表した。撤回は9日に発効し、現行の基準額が維持される。
06:50
米ストライブ、第3四半期に8136ビットコイン純増 ストラテジーとメタプラネットを上回る
米ビットコインDAT企業Striveは6日、第3四半期の純利益が5.09億ドルだったと発表した。10月は15,124BTCのビットコインを買い増し、2位のメタプラネットとの差は876BTCとなった。
06:22
米労働省、仮想通貨含む確定拠出年金の代替資産規則を審査に提出
米労働省は今週、仮想通貨を含む代替資産を組み入れたファンドを401kで提供する際の受託者の義務を明確にする規則を、ホワイトハウスの情報規制問題室に提出した。費用の見積もりは作成中という。
06:10
Gnosis Pay、不正アクセスで顧客情報流出 顧客資金に影響なし
仮想通貨決済カード事業者のGnosis Payは、旧システムへの不正アクセスで顧客の一部情報が流出したと公表した。顧客資金への影響はなく、オンライン決済に追加の本人確認を必須にするなどの対策を講じた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧