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米IREN決算、ビットコイン採掘から年内に実質撤退見込み AI事業へ移行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ビットコインマイニング収益は前年比9割減
  • 9月末時点でビットコイン保有なし

AIクラウド事業への転換進む

暗号資産(仮想通貨)マイニング・データセンター企業IREN(旧Iris Energy)は5日、2026年7~9月期の決算を発表。ビットコイン(BTC)マイニングからAIインフラ事業への実質的な移行を年内に完了させることを目指すと述べた。

同期間中にIRENがマイニングしたビットコインは402BTCで、前年同期の2,039 BTCから大幅に減少している。平均稼働ハッシュレート(計算能力)は、前年同期の45.3 EH/s(エクサハッシュ/秒)から8.8 EH/sに低下した。IRENはマイニングしたビットコインを毎日売却しており、9月末時点でバランスシート上にビットコインは保有していない。

また、9月30日までの3か月間におけるビットコインマイニング収益は2,800万ドル(約44億円)であり、前四半期の6,700万ドルから58%減、前年同期の2.33億ドルからは88%減となった。

同社はSEC提出書類で、データセンターをAIクラウド向けに移行させる間も、一部のデータセンターではビットコインマイニングを継続すると述べている。一方、2026年12月31日までに移行をほぼ完了させることを目指しており、2027年会計年度(2026年7月1日~2027年6月30日)には、ごく小規模なビットコインマイニングのみが予想されるとした。

一方で、IRENはAI(人工知能)向けクラウド事業を積極的に拡大しており、この部門の売上高は前四半期比182%増の約2億ドル(約317億円)に達した。これは主にマイクロソフトとのクラウド契約で「Horizon 1」の施設を引き渡したことによる。

オペレーショナルARR(現時点で稼働しているGPUが、契約どおりの単価で1年間フル稼働した場合の売上)は10億ドル(約1,590億円)に達した。40億ドル(約6,300億円)を超える契約済みARRについては1月末までに稼働させることを目指しているが、顧客の要望とサプライヤーの供給時期によっては2月末までずれ込む可能性もあるとしている。

IRENによると、同社の総資産は9月末時点で206億ドル(約3兆円)に上り、そのうち60億ドルがデータセンター関連資産である。先月、関係筋の情報として、IRENがAI企業アンソロピックと複数年のクラウド契約を締結したとも伝えられたところだ。

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赤字幅縮小の背景

IRENの7~9月期の純損失は2.63億ドル(約415億円)となり、前四半期の6.84億ドルの損失から縮小している。

純損失の要因としては、減価償却費の1.48億ドルおよび株式報酬(非現金)の1.06億ドルが大きな割合を占める。前四半期にマイニング機器の廃止が主因となる一時的な4.5億ドルの減損があったことが、赤字幅縮小の主な背景だ。

IRENの共同創業者・共同CEOであるダニエル・ロバーツ氏は次のようにコメントした。

当社は土地、電力、データセンターのすべてを自社で保有しており、これにより成長のための資金調達手段が広がり、成長のペースを自らコントロールすることが可能となっている。

関連記事:アメリカンビットコイン7~9月期決算で黒字転換、保有BTCは8427枚に増加

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