韓国初のビットコインカンファレンス『BTCON 2024』にて、NERO ChainがCore Alliance Dayのキーノートスピーカーとして登壇

2024年9月4日・5日、NERO ChainがL2IV共催のBTCONおよびCore Alliance Dayに参加

このイベントは、ブロックチェーンのインフラ分野において初期段階のプロジェクトに投資をしてきたL2IVが共催し、Korea Blockchain Weekと同時期に開催されました。

米SECによるビットコインのETF承認の影響

近年、米SECがビットコインを運用対象とする11銘柄のETFを承認したほか、2024年7月23日にはイーサリアムの現物を対象とする9銘柄も承認され、取引が開始されています。現在、暗号資産を対象とするETFは日本国内での取扱いが認められていないものの、この動向はデジタル資産業界で大きな注目を集めています。

従来、株式投資とはことなり、ビットコイン取引ではストップ高やストップ安が存在しなかったものの、ETFによる運用が投資の専門家によって行われることで、パフォーマンスの維持が期待されています。しかし、投資の専門家による運用が行われるとはいえ、大きな価格変動リスクは依然として存在します。

この点について、SEC委員長のゲイリー・ゲンスラー氏はSEC公式サイトで

「本日、いくつかの現物ビットコインETP(上場取引商品)の上場と取引を承認しましたが、ビットコイン自体を承認したり支持したりしたわけではありません。ビットコインや暗号資産に関連する商品のリスクには、多くの注意が必要です」

とコメントしています。

そのような中、ビットコインのエコシステムを支えるBTCONについて

9月4日に開催されたBTCON 2024は、韓国の有名な人工島「セビッソム(Sevit)」をメインステージとして行われました。主催者にはDigital AssetやL2IVが参加し、韓国で認可を受けている取引所Upbit、Bithumb、Coinone、Korbitがパートナーとして加わりました。

イベントでは、暗号資産技術を支えるレイヤー1、レイヤー2、そしてビットコインのスケーリングソリューションが期待されるプロジェクトのこれまでと今後の動向について、アジア市場をテーマにした複数のパネルディスカッションが行われました。

ディスカッションでは、韓国の規制やフレームワークの最新動向が紹介され、特に日本の市場動向にも強い関心が寄せられました。さらに、ヨーロッパのフレームワークを参考にしつつ、暗号資産の一般利用における教育上の理解が今後の課題として指摘されました。

また、アジアにおける暗号資産の活用状況や、ビットコインエコシステムに投資してきたベンチャーキャピタルの視点も共有され、業界の未来についての深い議論が行われました。

左から:Kevin Lee(モデレーター、L2 Iterative Ventures(L2IV))、Luke Pearson(Polychain Capital)、BMAN(ABCDE)、Forest Bai(Foresight Ventures)、Albert Liang(Bitcoin Startup Lab)

左から:Dr. Jong Goo Yi(モデレーター、Kim & Chang))、Anna Liu(Hashkey Group)、成田大気(住友商事グループのWeb3事業開発リード)、Dr. Kablae Kim(Korea Capital Market Institute)、Moses Lee(Anchorage Digital)

Core Alliance Day DEMO Day

9月5日の「Core Alliance Day」には、500名以上の参加申請が集まり、BlocoreKraftonNexonNetmarbleNC SoftBandai NamcoSEGAKONAMISNKLilith Games2Kなどの有名ゲーム企業がパートナーとして参加しました。主要なレイヤー1およびレイヤー2の企業も出席し、NERO Chainはキーノートスピーカーとして登壇しました。

BlocoreはWeb3に特化したベンチャーキャピタルで、Animoca Brands、The Sandbox、WEMIX、Pixelsなどの主要なブロックチェーン企業に初期から投資していることで知られています。

このイベントでは、Web3プロジェクトが著名な投資家に向けてプレゼンテーションを行い、リーダーたちが集うネットワーキングの場となりました。参加プロジェクトには、PolyhedraNubitTaikoZkPassB^2 NetworkMezoChainsightCodattaInverterAoriXverseSeraphAvarik SagaSonicNERO ChainSpace NationGombleNeuphoriaの18プロジェクトが登壇し、各プロジェクトがその技術とビジョンを披露されました。

NERO Chainの登壇内容についてー「Your Users, Your Rules」でWeb3アプリケーションの新たな価値を提案

NERO Chainは、韓国初のビットコインカンファレンス「BTCON 2024」に招かれ、Core Alliance Dayにて登壇しました。登壇では、CEOのジェイク・ストロースキーが「Blockspace 2.0」という新しいコンセプトを紹介し、各ゲームプロジェクトの発表で取り上げられたWeb3アプリケーションが直面する課題(チェーン上の制限、トークンの流動性、価格変動等)を解決する方法について説明しました。

また、「Your Users, Your Rules(あなたのユーザー、あなたのルール)」というメッセージを通じて、持続可能で柔軟なアプリケーション層の手数料を実現するためには、ユーザー中心のルール作りが重要だと述べました。



NERO Chainは「ゴルディロックスの原理」を提唱し、過熱しすぎず閑散でもない適度な相場の実現を目指しています。現在のレイヤー1やレイヤー2では、ガス費用の価格変動がアプリケーションレイヤーに大きな影響を与えることが懸念されています。

NERO Chainは、手数料の最適化を通じて安定したアプリケーション運用を支援し、アプリケーション層のモジュール性を重視することで、トークンの実用性不足や長期的なセキュリティ問題にも対応します。

2024年10月下旬にローンチされるNEROのPaymasterインターフェースにより、アプリケーションは独自の収益モデルを構築し、持続的なトークン需要を創出することが可能になります。さらに、ソーシャルログインやアカウント回復などのユーザーに優しい機能を提供し、従来のEOAの問題を解決することで、Web3エコシステム全体に新たな価値をもたらすことを支援しています。

プレゼンテーションの内容は以下の通りです:

皆さん、遅い時間までありがとうございます。本日はNEROについて、そして私たちが築いているものについてご紹介します。NEROは全く新しい3D帝国を作り出し、「Blockspace 2.0」という新しい概念を採用しています。今回はゲームについての話なので、NEROがゲームや他のアプリケーションにどのように関連しているかについて詳しくお話します。

NEROは、アプリケーションが主導権を取り戻すためのブロックチェーン技術です。特にアプリケーション層の構成要素に焦点を当てています。NEROはプロトコルの下にある手数料のオーケストレーション層と考えることができ、この層は他のチェーンにも移植することができます。私たちが解決しようとしているジレンマは、現在の手数料が非常に一面的であり、価格発見がないことです。アプリケーションは、どのチェーンで構築するかを決定する際に、手数料がいくらなのかについて入力することができません。これにより、エコシステム内の多くのトークンが実用性や存在理由を持たないことになります。また、手数料の低さを追求するチェーンは、インフレ報酬をバリデーターに補助することにより長期的な安全性(セキュリティ)を犠牲にしています。

このような状況では、チェーン選定が難しく、手数料が長期的に一貫しているかどうかの予測がつきにくいため、予測可能なビジネス運営を難しくします。ロールアップでも、いくつかのブロック内で最大50%の変動があり、これはEVMやEthereumで開発する人々にとって大きな問題となります。そして、手数料の上下範囲について考えると、私たちがよく知っている高い料金(多くの参加者を排除する問題)がありますが、最低料金を最適化すると、経済的持続可能性に関する新しい問題が発生します。私たちは、これを「ゴルディロックスの手数料問題」と呼んでおり、手数料が高すぎず低すぎず、ちょうど良い水準を提供する機能を提供することに焦点を当てています。

多くのブロックチェーンはDeFiアプリケーション以外のユーザーに対応しておらず、このアプローチは持続不可能な収益のために長期的なセキュリティの問題を引き起こす可能性があります。NEROでは、手数料の最適化を通じて、アプリケーションに価格決定権を戻し、柔軟性、カスタマイズ、最適化を可能にする手数料最適化のスイートスポットを見つけることを目指しています。私たちはこれをBlockspace 2.0と呼んでいます。

すべてのアプリケーションは「ペイマスター(Paymaster)」と呼ばれるインタフェースを備えており、デプロイヤーが使用するガストークンやステーブルコインを自由に設定できます。これにより、手数料の上乗せ、ガスの代払い、マーケティングキャンペーンなどが可能となります。また、最初の10件のトランザクションを無料にするなど、さまざまなフリーミアムモデルも展開できます。この設定により、アプリケーションは特定の優先事項を解決し、トレードオフをカスタマイズできます。

NEROはアプリケーションごとにカスタマイズ可能なバンドルも提供し、MEVを約95%削減し、同じネットワーク内でスイッチングなしで利益を提供します。私たちは特に、大規模なコミュニティの支持を受けながらも、トークンの実用的な使用事例が欠けているアプリケーションに対して、実際の需要とユーティリティを創出することを目指しています。

Paymasterとガストークンの設定により、アプリケーションは市場での需要と価格を向上させ、新たな収益源を確立することができます。最終的に、NEROはアプリケーションと成功を共有し、ネットワークとアプリケーションが共に発展していくことを可能にします。例えば、仮にUniswapが過去4年間にわたり自プロジェクトのトークンをガスとして使用していた場合、需要が増大すると共にその成長も加速できた可能性があります。

まとめとして、私たちの革新はパラメトリック価格設定、手数料共有、アプリチェーン構築の煩雑さを解消することを含んでいます。アプリケーションはバリデーターの問題を気にすることなく、支払い管理者を使用することでアプリチェーンのあらゆる利点を享受できます。また、ソーシャルログイン、アカウント回復、EOAの課題に対処するユーザーフレンドリーな機能も提供しており、「Your Users, Your Rules」の原則に従っています。ありがとうございました。

𝕏: https://twitter.com/nerochain_io (グローバル), https://x.com/nerochain_jp (日本)

Telegram: https://t.me/NerochainOfficial

NERO Chain ウェブサイト: https://nerochain.io/

NERO Chainについて

NERO Chainは、これまでに8万人以上がテストネットフェーズに参加しており、最先端のモジュラーブロックチェーン技術を活用して、日本および世界のプロジェクトの課題解決に貢献しています。2024年10月下旬には、ガス代に使用するトークンを自由に選べる「AAプラットフォーム」をメインネットローンチとともに提供を開始する予定です。

Web3におけるトークン流動性や地域ごとの利用状況の可視化といった課題に対応し、ビジネスモデルの改善を目指すプロジェクトを支援します。

日本発のグローバルチームで、数々のレイヤー1ブロックチェーン技術やWeb3プロジェクトの開発に携わる経験豊富なエンジニアチーム、特にモジュラーチェーンのパイオニアとして注目を集めているエンジニアが集結しており、ブロックチェーンの開発・運営、サービス構築(伝統的金融、トレーディング、リスク管理)、コンサルティングを行なっています。

L2IVについて

L2IVは、サンフランシスコ湾エリアと香港に拠点を持つ先進的なクリプトベンチャーキャピタル企業です。ゼロ知識証明、モジュラー型マルチチェーンインフラストラクチャ、ビットコインのセキュリティとプログラマビリティの向上を中心に、ブロックチェーン技術の進化をリードしています。

東西の橋渡し役として、L2IVは文化的および技術的な洞察を活かし、グローバルなブロックチェーンエコシステムにおける変革の機会を発見し、支援しています。L2IVでは、投資家、技術者、起業家で構成され、分散型技術の未来を築くことに専念しています。