仮想通貨USDTのブラックリスト、100アドレスを突破
100のアドレスがブラックリスト入り
米ドルステーブルコインのテザー(USDT)について、ブラックリストに入れられたイーサリアムネットワーク上のアドレス数が100に達したことが分かった。
ブラックリスト入りしたアドレスは、USDTを送受金したり、法定通貨に替えることができなくなる。法執行機関から要請があった場合や、発行元のテザー社が盗難された資産を凍結する場合などに、アドレスがブラックリストに追加される。
以下はTheBlockのリサーチチームが公開したグラフ。ブラックリスト入りしたイーサリアム上のアドレス数の推移を示している。100のうち84のアドレスが2020年にブラックリストに追加されており、その大部分が7月以降に集中しているという。
イーサリアム上のUSDTについては、7月上旬の時点で39のアドレスがブラックリストに追加されたことが分かった。その際、関連企業である仮想通貨(暗号資産)取引所Bitfinexの顧問弁護士は、「テザー社は法執行機関と連携しており、必要があればアドレスをブロックする」と説明している。
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またステーブルコイン「USDコイン(USDC)」についても、10万USDC(約1060万円)を保有するアドレスがブラックリストに追加されたことがわかった。これは盗難されたUSDCの可能性があるが、担当者は詳細は話せないとしており、「対象地域の裁判所の命令に応じた」とだけ説明している。
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DeFi(分散型金融)の急成長に伴い、ステーブルコインの需要は今まで以上に高まっている。先月にはUSDTの時価総額が150億ドル(約1.6兆円)を突破した。一方で運営元の判断で資金を凍結する例が、最近になって増加している格好だ。
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