10年眠っていたビットコインが移動
黎明期の1000BTCが移動
2010年にマイニングされたビットコイン(BTC)計1000BTCが、初めて移動したことが報告された。
暗号資産(仮想通貨)取引用のボットを製作しているトレーダーが、この移動を確認してビジネス用のSNS「LinkedIn(リンクトイン)」に投稿した。現時点では所有者も移動した理由も不明確だ。
今回の移動は最初、日本時間の11日15時14分に複数のアドレスから1つのアドレスに計1000BTCが移動。その約40分後に、81の異なるウォレットに分割された(10BTCごとに分割)。アドレスに保有されていたBTCは入金履歴から、まだ個人用PCでも採掘できた当時、マイニングで得た報酬であった。
ビットコイン採掘に必要なハードウエアは徐々に進化しているが、当初はマイナー間の競争率が低かったため、新しいブロックを生成し、マイニング報酬を獲得することに必要だった演算パワーはパソコンのCPUで容易に処理できた。
2010年当時のBTCの価格は約1ドル(約100円)だったが、本記事執筆時点では1万1700ドル(約123万円)前後で推移。該当アドレスの保有者が保有する1000BTCは、約10万円相当から、12.3億円に膨れ上がった計算だ。
仮想通貨運用企業の見解は?
今回の投稿についてコメントした仮想通貨運用企業「Ikigai Asset Management」の幹部は、今回の移動が新しいフォーマットである「Bech32」を用いたアドレスに送金されていると指摘。
その上で「送金者が取引所で売却しようと思っているのであれば、わざわざ新しいフォーマットのアドレスに10BTCに分けて移動したりはしない。ただ資産を整理しようとしているだけのように感じる」との見解を示した。
今回の移動を最初に投稿したトレーダーは、3月に確認された1000BTCの移動と今回の移動は、同じ所有者が行っているという分析も公開。移動数量やBech32のアドレスに移動している点などが共通していると指摘している。
関連:黎明期の秘蔵資産、10年以上眠っていた「1000BTC」SegWitで送金確認
本日の市況については以下の記事で紹介。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します
Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The
BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。