日本発のデジタルアート、1300万円で落札 【VRアーティスト・せきぐちあいみ】
NFTのオークションで高額入札
VR空間に3Dアートを描くVRアーティストせきぐちあいみのNFT(非代替性トークン)アートが、オークションで約1,300万円(69.697ETH)で落札された。
現時点におけるNFTアートの落札価格としては国内最高額と見られる。この金額は作品に対する高い評価を表しているが、改めてNFTの注目度や可能性の高さも証明する事例になった。
せきぐちあいみは、多種多様なアート作品を制作するVRアーティスト。海外でもVRパフォーマンスを披露するなど、国内外で活躍。 2017年には世界初のVR個展を実施するクラウドファンディングも実施し、目標額の3倍強(347%)を達成した。
今回せきぐち氏のNFTのオークションが行われたマーケットは、イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上に構築された「OpenSea」。米大手ベンチャーキャピタルのa16zやNBAフランチャイズオーナーのMark Cuban氏らも出資しており、現在注目されている大手NFTマーケットプラットフォームだ。
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せきぐち氏はオークションの入札が進む中で、NFTの可能性を実感している。VRアートはマネタイズが困難なのではないかと指摘された経験があるようだが、NFTが現状を変えてくれるかもしれないと期待を込めた。そして、以下のようにコメントしている。
オークションで競売にかけられたNFTは、「古いストーリーを打ち破り、新しい次元の世界に行く」というテーマで描かれている。この作品は『VOGUE Hong Kong』の2021年3月号にも掲載されているという。
オークション終了後には、落札者に対し、さらに高い価格でのオファーも確認されており、NFTならではのグローバルな流動性のあるオンラインマーケットの利点を映している。
NFTアートの現状
アート作品としてNFTを活用する事例は、もちろん国外でも注目を集めている。
作品を掲載しているウェブサイト「Crypto Art」によると、過去に最も高い金額で落札されたNFTアートは、人気デジタルアーティストBeepleの作品。落札金額はおよそ43,817ETH(75億円相当)だ。
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最近では日本でも馴染みのある大手飲食企業のピザハットやタコベル、プリングルスらが独自のNFTをマーケットプレイスRaribleで販売を開始。米老舗ニュースマガジンの『TIME』は表紙をNFTにして、SuperRareに出品した事例が確認されている。
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