アグリゲーターのOpenOcean、Huobi Ventures Blockchain Fundから資金調達を実施
仮想通貨アグリゲーターが資金調達
暗号資産(仮想通貨)取引所の運営などを行う大手Huobi Groupの「Huobi Ventures Blockchain Fund」は、アグリゲーターサービスを提供するOpenOceanに戦略的投資を行なった。
OpenOceanはHuobiのグローバルなエコシステムにおいて、投資家が資本効率を向上させ、トレードによってより多くの利益を得られるように協業する。DeFi(分散型金融)とCeFi(中央集権型金融)の両方を結びつけた革新的なソリューションの実現可能性を探るという。
仮想通貨業界の「アグリゲーター」としてOpenOceanは、複数の取引所やネットワークをまとめ、1つのプラットフォームから利用できるようにするサービスを提供している。DEX(分散型取引所)とCEX(中央集権型取引所)の両方に対応していることが大きな特徴だ。
OpenOceanは、取引レートや手数料など最適なトレードの選択肢を提案する仕組みを搭載。ユーザーには、事前に様々なDEXにアクセスして取引レートを比較する手間が省けたり、市場価格と乖離した割高な取引をしてしまうリスクを回避できたりするメリットがある。
今回戦略的投資を行なった「Huobi Ventures Blockchain Fund」は、Huobi Groupが6月に設立した新たな事業部門の「Huobi Blockchain Assets Center」に含まれる組織。新しいプロジェクトをサポートするプログラムを実施している。
OpenOceanは、この「Huobi Ventures Blockchain Fund」を通して今回出資を受けた。過去には、大手取引所バイナンスやOKEx、トロン財団からも資金調達を行なっている。
OpenOceanのCindy共同創業者は、今回の資金調達の発表に際し、以下のようにコメントを寄せた。
DeFiとCeFiをつなぎ、アグリゲーターとして機能するOpenOceanがもたらす価値を認め、大手取引所らが投資をしてくれている。
最高の投資家に支えられながら、革新的なプロダクトの開発やエコシステムの構築を促進していきたい。
OpenOceanとは
ローンチ以来、OpenOceanのアクティブ・ユニーク・アドレスの数は20万超まで増加し、取引の出来高は20億ドル(約2220億円)を超えたという。アグリゲーターとしてOpenOceanはこれまで、レイヤー2ソリューションを含むイーサリアム(ETH)、バイナンススマートチェーン、オントロジー(ONT)、トロン(TRX)、Solana(SOL)のブロックチェーンに対応した。
また取引所はバイナンス、Uniswap、SushiSwap、Kyberなどに数多く対応している。
今後は調達した資金も活用し、プロジェクトを強化して、コミュニティがさらに恩恵を受けられるようにすると説明。具体的には次のステップとして、イーサリアムのレイヤー2ソリューション「Polygon」への対応も行う予定だとした。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します