ソラナ基盤の次世代DEX「Saber」が8億円調達 著名投資家パリハピティヤ氏のVC等が資金調達ラウンドへ参加
チャマス・パリハピティヤ氏のVCなども参加
ソラナ基盤のステーブルコインDEX/AMMの『Saber』の開発を行うSaber Labsは、シード期ラウンドで約8.4億円(770万ドル)を調達したことがわかった。
自動マーケットメーカー(AMM)とは
Automated Market Maker:予めプログラムされた価格決定アルゴリズムにより、注文の約定が自動化されたマーケットメーカー。分散型取引所が急速に発展する基盤となった。
▶️仮想通貨用語集
Saberは、Solana(SOL)ブロックチェーン上で構築されるステーブルコイン中心の分散型取引所で、クロスチェーンやラッピングトークンなどへも対応。ガバナンストークンはSBRで、流動性マイニング等機能も利用可能だ。
今回調達ラウンドに参加しているのは、Virgin Galactic理事長を務める著名投資家チャマス・パリハピティヤ氏が率いるベンチャーキャピタルのSocial Capital、ソラナ財団、Multicoin Capital、Jump Capital。また、仮想通貨取引所FTXの運営マネージャーTristan Yver氏や、OKcoinJason Lau COOなどの個人もエンジェル投資家として参加している。
特筆すべきは、チャマス・パリハピティヤ氏のSocial Capitalによる出資だ。Social Capitalは仮想通貨業界ネイティブのVCではなく、シリコンバレーのテックVCだが、そのポートフォリオには、仮想通貨ブローカーSFOXや最大手仮想通貨投資企業デジタル・カレンシーグループ(DCG)などが含まれている。
今回の資金調達は、SBRのトークン販売ではなく、エクイティ(私募)による調達だ。Saber LabsのDylan Macalinao CEOはThe Blockの取材で、調達資金をチームの拡大およびDEXの対応する銘柄における技術的サポートに充当すると説明。
対応銘柄においては、クロスチェーンを充実することが事業計画にある。現在、Saberはイーサリアム、ソラナ、ビットコイン、Terraのネットワークに対応しているが、今後はPolygonやCeloなどを含むすべての主要ブロックチェーンにも対応していく、とMacalinao CEOは話したという。
また、Saberは現在、ソラナ基盤dAppsの運用資産額(TVL)ランキングにおいて3番目に位置し、約140億円に及ぶ。1位はRaydiumで、2位はSerumだが、Saberは6月にローンチされたものであるため、早い成長速度で注目されている。
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