資産運用最大手ブラックロック、仮想通貨採掘企業2社の株を計440億円分保有
仮想通貨採掘企業の株を保有
米大手資産運用企業BlackRock(ブラックロック)は、暗号資産(仮想通貨)マイニング企業2社に合計で約4億ドル(440億円相当)投資をしていることが分かった。
米証券取引委員会(SEC)に提出した2Qの書類によると、6月末時点でMarathon Digital Holdings(以下、Marathon)とRiot Blockchain(以下、Riot)の株をそれぞれ約2億ドル分ずつ保有している。MarketBeatのデータによれば、Marathonの株を6.7%、Riotの株を6.6%保有していることになるという。
BlackRockは、2021年7月時点における運用資産残高が約10兆ドル(1,100兆円相当)に上る世界最大手の資産運用企業。今年7月にLarry Fink最高経営責任者(CEO)が「重要視する長期的な投資戦略には仮想通貨は含まれていない」とコメントしたが、4月にはファンドを通じてビットコイン(BTC)先物取引を行なったことも明らかになっていた。
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仮想通貨マイニングセクターの動向
マイニングについては、中国が仮想通貨に関する規制を強化し、マイニングファームに操業停止命令を出したことによって、勢力図に変化が生じている。
7月は北米マイニング大手5社のビットコイン採掘量が60%近く増加していたことが分かっており、これは中国のマイニング事業が閉鎖に追い込まれたことが一因と見られている。中国が規制を強化した後は、北米でマイニング機器を追加購入する動きも確認された。(以下、北米の主要マイニング企業マップ)
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最近ではメインストリームの金融企業がマイニング企業に対する関心を高めている。7月には金融大手フィデリティが、Marathonの株を2,000万ドル(約21.9億円)分購入しており、これは同社の株の7.4%に相当するという。
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なお、BlackRockは、ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジーの筆頭株主でもある。MarketBeatのデータによると、11日時点でマイクロストラテジーの株を12.6%保有しているという。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します