人気NFT「CryptoPunks」発行のLarva Labs、米ハリウッドの大手事務所と契約

NFTの権利を保護

人気NFT(非代替性トークン)シリーズ「CryptoPunks」などを手掛ける「Larva Labs」は、米ハリウッドの大手タレント事務所「United Talent Agency(以下、UTA)」と契約したことが分かった。

今回の契約によって、Larva LabsのCryptoPunksやMeebits、AutoglyphsといったNFTが、映画やテレビ、ゲーム、出版物などに出てくるようになる可能性があるとの声が上がっている。その際の知的財産権の管理をUTAが担当するという。

CryptoPunksとは

Larva Labsが発行する人気NFTシリーズ。発行数は10,000で上限が定められており、全ての個体が独特の異なる外見を持つ。イーサリアムブロックチェーン上で所有権の証明を行っている。

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UTAとLarva Labsの契約は、まずは独占で「The Hollywood Reporter」が報道。その後、UTAがそのニュースをツイートしており、契約が事実であることを認めた格好だ。

UTAは以前、アンジェリーナ・ジョリーやジョニー・デップが所属していたことでも知られる大手タレント事務所。公式サイトの企業紹介のページには「DIGITAL TALENT」という項目があり、「UTAはデジタル・インフルエンサーのホームでもある」と説明している。デジタルコンテンツに出てくるキャラクター等もUTAのクライアントに含まれるという。

Larva Labsについては、最近は特にCryptoPunksが注目度を高めている。8月には決済大手Visaが、「CryptoPunks#7610」を15万ドル相当(約1,650万円)で購入していたことが分かった。さらにVisaの購入がきっかけになったかのように、その後300以上のCryptoPunksが新たに買われたことも明らかになっている。

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今回の契約について、Larva LabsのMatt Hall共同創設者は、「我々のプロジェクトに関わるコミュニティの利益のために、UTAと契約できることを嬉しく思う」とコメント。そして、「プロジェクトが露出する機会が拡大するだけでなく、長期的な成長や価値を保護することもできる」と契約のメリットを説明した。

NFTは急激に人気が高まっている一方で、著作権などの権利をどのように保護していくかが課題になっている。例えばツイッター社は6月、公式のNFTを発行した際、NFTに関する規約や、所有者とツイッター社の間で問題が起きた場合の対応については、カリフォルニア州の法律に従うと明記していた。

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Larva Labsは、勝手にNFTが複製や販売、使用されないように権利を強化していく。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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