はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFT生成の抜け穴を悪用か、7600万円相当のレアキャラが不正流出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT鋳造方法を悪用

人気NFT(非代替性トークン)のCryptoPunksで知られるLarva Labsの新プロジェクト「Meebits」で、トークンの鋳造(ミント)工程が人為的に操作されていたことがわかった。

Meebitsは先週4日にリリースされたばかりで、メタバース(仮想通貨)やゲーム、VRなどのアバターとして発足した新プロジェクト。2万点のユニークな3Dキャラクターから成っており、そのうちの9,000点は先行販売開始後、8時間で完売する人気ぶりを見せた。売上高は95億円相当に相当する2万2,500ETHを記録した。

すでに2DのCryptoPunksからコミュニティから定評があったため、Meebitsはリリース直後から高い注目を集めたと言えるだろう。

Meebitsと呼ばれる3Dの「ボクセル」キャラクターがアルゴリズムによって作成され、イーサリアムブロックチェーン上で鋳造される仕組みだ。(ボクセルとは「ピクセル」と「ボリューム」を掛け合わせた造語)。所有者は、自分のMeetbitをレンダリングしたり、ダンスなどの動作をさせることもできる。

関連:「3次元仮想世界(メタバース)へようこそ」CryptoPunks開発会社、新NFTプロジェクトMeebitsをリリース

Larva Labsはこれまでリリースした「CryptoPunks」や「Autoglyphs」のNFT所有者にはMeebitsの無料配布を告知。攻撃者は、MeebitsのNFTの鋳造(ミンティング)工程の抜け道を悪用して、より希少なキャラクターを獲得するまで、コントラクトの申請と取り消しを繰り返した模様だ。

ミンティング方法の悪用を受け、Larva Labsは、コミュニティによるNFT鋳造と取引を一時中断を発表。原因は、まだ鋳造されていないMeebitsのIDがリークしていたことだったと説明した。なお、NFTを獲得するためのコントラクトおよびMeebitsの安全性や取引機能に問題はないという。

攻撃を予告

Meebitsのコントラクトを悪用し、レアキャラを入手したのは、ツイッターネーム「0xNietzsche」。攻撃を予告する中で「毎時30万ドル」の利益をあげられると吹聴していたが、ツイートは現在では削除されている。

Meebitsのコントラクトには、個々のMeebit IDの特徴が記された圧縮されたIPFS(分散型ファイルシステム)が含まれていたという。0xNietzscheはリーク情報に基づいて、自分が手に入れたいMeebitが発見されるまで、ミントを開始しては、取引を元に戻すプロセスを繰り返したという。

Etherscanのアドレスには合計345件の取引が記録されているが、そのほとんどが「ロールに失敗」=取り消された取引で、最終的に、0xNietzscheはMeebit16647「Visitor」を獲得。その後、このレアなNFTを200ETH(約8,500万円)で売却している。

購入したのは、NFTコレクターのクジラと呼ばれるPranksy氏。さらにPranksy氏は、購入したNFTを299ETH(約1億2,700万円)で売却。

同氏はMeebitプロジェクトの脆弱性が判明後、ツイッターで話題が炎上、さらに仮想通貨メディアでも取り上げられたことで、Meebit16647の価値が高まったと考えているようだ。

Larva Labsの通達

コミュニティ向けのMeebitsの無料配布期間は5月10日までだが、開発者によるとほとんどの対象者はNFTの鋳造を終えているという。そのため、まだ鋳造を終えていないメンバーには、CryptoPunksとAutoglyphsのNFTの所有権を証明する書式を提供し、他の鋳造プロセスと同様、Larva Labsがコントラクトを利用してMeebitを鋳造すると説明している。

全てのMeebitの鋳造完了後に、Meebitsのコントラクトおよび取引が再開されることになる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧