ナスダック上場企業DraftKings、米NFLのNFTをローンチへ
米NFLのNFTをローンチへ
スポーツやゲームのサービスを提供するナスダック上場企業「DraftKings」は7日、アメリカンフットボールのゲーム化したNFT(非代替性トークン)コレクションをローンチすると発表した。
これはアメフトの米プロプロリーグ「NFL」のNFT。2022-2023年のシーズンに合わせ、同社のNFTプラットフォーム「DraftKings Marketplace」でローンチする予定だ。全米プロフットボールリーグ選手会(NFLPA)と、NFLPAのライセンスパートナー「OneTeam Partners」と契約することで、DraftKingsはNFL選手の氏名や画像、似顔絵などを使用できるようになった。
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DraftKingsは2012年に創設された米拠点の企業で、スポーツ賭博のサービスを提供していることでも知られている。10月には、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーラビリティソリューションを提供する「Polygon(ポリゴン)」が、DraftKingsと戦略的契約を締結したことを発表。今回のNFTサービスには、ポリゴンのネットワークを活用するという。
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来年のシーズンに合わせてローンチされるNFTは、ゲーミフィケーションのNFT。最初はユーザーがNFTを売買したり、複数のゲームの中で利用できるようにしていくと説明した。実用性や希少性の観点から様々なNFTをローンチする予定だという。
DraftKings Marketplaceでプロダクトオペレーションを担当する幹部は、今回の発表で以下のようにコメントした。
当社以外で、スポーツとNFTの接点を利用できるサービスを備えた組織は少ない。この領域はWeb3.0(分散型ウェブ)において、交流やエンターテインメントの基盤となるだろう。
我々は今回のような契約を通して、次世代のプロダクトを一般の消費者まで普及させていきたい。
NFLの動向
NFLは仮想通貨やNFTといった新しい技術を積極的に取り入れている。
例えば、年俸を仮想通貨で受け取ると発表している選手がおり、先月にはNFLチームのロサンゼルス・ラムズのオデル・ベッカム・ジュニア選手が、ビットコイン(BTC)で年俸を受け取ると明らかにした。その際、ファンに100万ドル相当(約1.1億円)のビットコインを配布することも発表している。
またNFLは先月、NFTチケットのマーケットプレイスをローンチしたことが分かった。ポリゴンを活用し、チケット販売会社「Ticketmaster」で発売される特定の試合のチケットを購入したファンに、NFT版のチケットである「バーチャル記念チケット」を付与すると説明している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します