NFT電子市場「OpenSea」、仮想通貨ウォレット企業を買収へ
仮想通貨ウォレット企業を買収
大手NFT(非代替性トークン)電子市場「OpenSea」は18日、暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業Dharma Labsを買収すると発表した。
買収の主な目的は、一般消費者へNFTの普及を広げること。そのために、NFTの発行や売買を容易に行えるようにすると説明しており、OpenSeaに法定通貨決済を導入する計画もあるという。
Dharma Labsの買収に向けて調整が行われていることは、米メディアAxiosが今月4日に報道。それを今回OpenSeaが公式に発表した格好だ。現時点でも買収の条件に関する公式発表はないが、Axiosは「株式譲渡による買収で、最大で150億円の価値になる」と報じていた。
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OpenSeaは今回の発表で、2022年は以下の4つ内容を優先して行うと説明している。
- 拡大するコミュニティのニーズを満たすためにプロダクト開発を加速する
- 安全性と信頼性を向上させる
- NFTとWeb3.0のエコシステムに意味のある投資を行う
- チームを大きく拡大する
その上で、Dharma Labsの買収は、これら4つの内容を全て満たすと主張。Dharma LabsのNadav Hollander最高経営責任者(CEO)が、OpenSeaの最高技術責任者(CTO)に就任すると述べている。Hollander氏は米コインベースでソフトウェアエンジニアを務めた人物。グーグルでもソフトウェアエンジニアのインターンとして、Androidアプリの開発に携わった。
OpenSeaとDharma Labsは、今後数年の仮想通貨の普及において、NFTが中心的な役割を果たすというビジョンを共有しているという。このビジョンを実現するためには、NFTに容易にアクセスできるようにして、初心者も含めた全てのユーザー体験を大幅に向上させる必要があるとした。
これからDharma LabsのチームはOpenSeaに加わり、ビジョンを実現し、NFTやWeb3.0の発展を加速していくと説明。OpenSeaはCoinPostの提携メディア『The Block』に対し、「法定通貨決済を含めた、購入時の新しい選択肢の導入が、我々の最優先業務だ」と述べている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します