Jelurida、スイスの「ブロックチェーン技術協会」との提携を発表 Play-to-Earnゲームの新ロードマップも公開
スイスのブロックチェーン団体と提携
アーダー(Ardor)、イグニス(Ignis)、およびネクスト(Nxt)チェーンを開発するブロックチェーン企業ジェルリダ(Jelurida)が18日、スイスのティチーノ州を拠点とする「Ticino Blockchain Technologies Association(ティチーノ・ブロックチェーン技術協会)」とのパートナーシップ締結を発表した。
スイスのティチーノ州ルガーノ市を拠点とし、ルガーノ大学(USI)および南スイス応用科学芸術大学(SUPSI)を擁する「ティチーノ・ブロックチェーン技術協会」は、ブロックチェーンや分散型台帳技術(DLT)分野における認知度向上と発展を目指し、官民一体となったイノベーションと研究を促進するシンクタンクだ。
分散型台帳技術(DLT)とは
DLTとも呼ばれ、英語の(Decentralized Ledger Technology) の省略で、日本語訳したのが分散型台帳技術である。「De-centralized = 中央集権でない(つまり非中央集権)」な台帳技術(Ledger Technology)のことである。金融機関など、これまで多くの分野において中央集権型に取られていた台帳を一つにまとめるのではなく、ユーザー全員で管理、監視しあっていく技術のことを「分散型台帳技術」という。
今回の「ティチーノ・ブロックチェーン技術協会」との提携を通じ、ジェルリダはブロックチェーン関連技術の認知度向上、ブロックチェーンイノベーターとのイベント共同開催やノウハウの交換、共同プロジェクト・学術研究の実施など目指す。まずは4月1日に開催されるイベントでプレゼンを行うようだ。
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クリプト先進国、スイスの施策
ティチーノ・ブロックチェーン技術協会が活動するティチーノ州ルガーノ市では、今月3日にビットコイン(BTC)やテザー(USDT)を事実上の法定通貨とすることが発表されたばかり。
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予定としては今後数ヶ月の内に、200以上の企業や店舗で正規の決済手段として利用できるようになるほか、個人・法人税、公共サービス料金、授業料などの幅広い支払いにBTCやUSDT、そしてスイスフラン連動のステーブルコイン「LVGA」が対応することになる。
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スイスでは、経済大臣が「クリプトネーションスイス(暗号技術国家スイス)」を提唱しており、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン産業を国家レベルで推進している。
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P2Eトランプゲーム「Bridge Champ」、新たなロードマップ公開
ジェルリダはまた、提供が開始したブロックチェーンベースのP2Eマルチプレイヤー・トランプゲーム、「Bridge Champ」の今後のロードマップを更新した。
Bridge Champとは、切り札のあるトリックテイキングゲーム「コントラクトブリッジ」のオンチェーン版だ。プレイ人数は4人で、記憶力や戦術性などが問われるタイプのカードゲームとして古くから世界的に親しまれている。Bridge Champは、ジェルリダ開発によるアーダーブロックチェーンのチャイルドチェーン、「Ignis(イグニス)」上に構築されている。
今回更新された新たなロードマップでは、以下の点が明らかとなった。
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