はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

スイスで「ブロックチェーン技術協会」始動、産学連携でイノベーション促進

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

学術機関と民間企業がブロックチェーンで連携

スイス南部のティチーノ州で、新たにブロックチェーン技術研究をサポートする団体が設立された。

南スイス大学と、南スイス応用科学芸術大学(SUPSI)を擁する「Ticino Blockchain Technologies Association(ティチーノ州ブロックチェーン技術協会)」であり、公共部門と民間部門を連携させ、ブロックチェーン分野のイノベーションと研究・開発を促進していくことが目的だ。

南スイス大学は、コンピュータシステムの専門知識を調査研究しており、金融技術とコンピューティングの修士課程を設けている。またSUPSIの情報システム・ネットワーキング研究所には、ブロックチェーンとフィンテック研究の学位を発行する課程がある。

他の創立メンバーとしては、仮想通貨取引などのサービスを提供するBitcoin.com、投資ファンドPangea Blockchain Fund、ブロックチェーンのアプリ統合をサポートするStrongBlock.ioなどの企業が参加。

協会の公式サイトによると、ティチーノ州でもブロックチェーンへの関心が次第に高まってきており、これが学術界と民間企業の対話を促進した。この結果、協働で専門のセンターを設立し、関連分野の研究やトレーニング、新しい企業の立ち上げや新たな熟練雇用の創出を促進することになったという。

協会は、以下の三つの事柄に焦点を当てて運営される。

  • 大学、学生、研究センター、企業、公共・民間投資ファンドなど、様々な存在が集うこと。
  • パートナーは、その性質を問わず「イノベーションの聖なる火」で結ばれ、科学技術研究を起点とした経済的価値の創造に、それぞれの役割を持って取り組む。
  • パートナーは、同じ経済分野で事業を展開し、しばしば互いに競争しつつも、高度な協力関係を構築する。

協会は、イノベーションの2つの主要な推進力として、学術機関と民間企業を挙げており、この2つを結びつけることで、企業が研究成果を活用して市場競争力のある製品を展開できるようにしていくことを目指す。

SUPSIの革新技術部門(DTI)責任者Emanuele Carpanzanoは、次のようにコメントした。

DTIは、IT業界やモノのインターネット、人工知能、ブロックチェーンなどの関連技術において、革新的なITスキルやソリューションを開発するために日々取り組んでいる。データサイエンスと人工知能の学士課程も間もなく開始されるように、地元企業と私たちの研究機関によって実施された多数の学際的なプロジェクトが、こうした分野に取り組んでいる。

ツーク州全体が仮想通貨での納税受付へ

スイスは、経済大臣が「クリプトネーションスイス」を推奨しており、仮想通貨・ブロックチェーン産業に積極的な国である。

特に金融の中心地であるツーク州周辺は、関連産業が盛んな「クリプトバレー」とも呼ばれており、利用上限はあるものの来年2月からビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)で納税できるようになる。

すでに州都のツーク市では、2016年からBTCで税金を支払えるようになっていたが、受付を州全体に拡大し、ETHも追加する形だ。

上限は10万スイスフラン(約1167万円)とし、同国の大手仮想通貨(暗号資産)ブローカーBitcoin Suisseが協力。支払われた仮想通貨を、スイスフランに両替する枠割を果たす。

関連:スイスのツーク州、ビットコインとイーサリアムで納税可能に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧