イーサリアムL2「Optimism」、独自トークン発行へ 22年2Qにエアドロップを実施
トークンのエアドロップ実施へ
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ソリューションを開発するOptimismは27日、独自トークン「OP」を発行し、エアドロップ(無料配布)を行うと発表した。
「Optimism Collective」という名称の、民主的なデジタルガバナンスの実験的な仕組みを導入するとし、その中でOPトークンを活用。OPトークン所有者はプロトコルのアップグレードやプロジェクトのインセンティブ等について投票権が与えられるという。エアドロップは継続的に行われる予定で、1回目は2022年2Q(4月から6月)に実施するとした。
Optimismとは
手数料を下げたり、処理速度を速めたりするため、イーサリアム用のL2ブロックチェーンを開発している企業。「オプティミスティック・ロールアップ」という技術を活用している。
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今回Optimismは、イーサリアムは次のステージに進む準備ができているとし、技術だけではなく、付随する価値も拡張していくことがミッションになると説明。このミッションを達成するために、Optimism Collectiveを導入すると述べた。
Optimism Collectiveによるガバナンスは、以下のように「Token House」と「Citizens’ House」という2つのグループで構成される。
OPトークン所有者で構成されるのはToken House。エアドロップの対象になるのは、Optimismユーザーだけでなく、イーサリアムネットワークに貢献したコミュニティメンバーだとしている。
最初に対象になるのは25万ユーザーで、今回対象にならなかった人は次回のエアドロップの対象になる可能性があるため待つように説明。Optimismは、自身のアドレスが対象かを調べることができる公式ウェブサイトも用意した。
OPトークンの初期供給量は42億9,496万7,296枚。そのうち5%が1回目のエアドロップに、14%が今後のエアドロップに配分されると説明している。
Optimismの独自トークンについては、米仮想通貨取引所コインベースが20日に価格表示ページを一時的に公開。そのことで、独自トークンが発行されるのではないかとの憶測が飛び交っていた。
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他のガバナンス組織
もう一方のCitizens’ Houseは資金の分配を担当。NFT(非代替性トークン)をメンバーに付与すると述べており、Citizens’ Houseは22年内にローンチするとした。
また、Optimismは今回、Token HouseとCitizens’ Houseを管理する「Optimism Foundation」という組織を設立することも発表。発足直後はOptimism FoundationをOptimismの創設者2名が主導するが、長期的にはエコシステムのメンバーに役割を移管していく方針だ。
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