はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL2ソリューションOptimism、重大バグの修正を報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2月初めに重大なバグを修正

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューションOptimismは11日、今月初めに重大なバグを修正していたことを発表した。

公式ブログによると、このバグは、イーサリアムの人気クライアントソフトGeth(Go Ethereumの略称)上で発見されたという。

レイヤー2(L2)とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

このバグは、2月2日にOptimismチームに報告された。チームがバグを確認した後、このバグを発見した開発者Jay Freeman氏に、約200万ドル(約2.3億円)の賞金が授与されたという。

Optimismは、バグが不正使用された形跡はないとして、次のように説明している。

バグを確認して数時間以内に、修正プログラムをテストし、OptimismのKovanとメインネットワーク(すべてのインフラプロバイダーを含む)に設置した。

また、複数の脆弱なOptimismフォークとブリッジ・プロバイダーに対しても、このバグの存在を警告した。そこで、こうしたプロジェクトもすべて、必要な修正を適用完了している。

賞金プログラムの重要性を強調

Optimismは、レイヤー2ソリューションとしてイーサリアムのブロックチェーンの外で取引を集約する「Optimisticロールアップ」の開発に注力しているプロジェクトだ。イーサリアム・ネットワーク上の取引コストを削減することを1つの目的としている。

しかし、本日の報告が示すように、レイヤー2プロトコルにも、セキュリティの問題がつきまとっている。

Optimismは、今回のことで「バグ発見者への賞金プログラム」の重要性が実証されたと述べた。

特に、仮想通貨間の互換性技術を提供する「Wormhole」で、最近12万ETHがハッキングされたことにも触れている。Wormholeは現在、350万ドル(約4億円)の賞金プログラムを立ち上げようとしているという。

Optimismは、「他の大規模プロジェクトも、早急にバグ賞金プログラムの設置を検討すべきだ」と推奨しているところだ。また、ホワイトハッカーに対しても、Optimismが実施している賞金プログラムをチェックして、プロトコルのセキュリティを維持することに一役買ってほしいと呼びかけた。

Optimismは、バグ賞金プログラムのプラットフォームを提供するImmunifyと提携して、バグ発見者に報酬を付与している。

Immunefiは、Synthetix、Chainlink、SushiSwap、PancakeSwap、Compound、その他多数のプロジェクトと提携しており、これまで総額10億円以上の報酬を、バグ発見者に支払ってきた。

Optimismの成長

仮想通貨メディアThe Blockが収集したデータによると、現在、「Optimisticロールアップ」は様々なプロジェクトで利用されており、預け入れ総額(TVL)は50億ドル(約5,800億円)以上に達している。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン急落やXRP・LTCのETF申請で進展など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
今週のビットコイン乱高下で推移、米中貿易摩擦が重石に|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストの長谷川氏が2月第1週のビットコイン相場を分析。米加墨の関税問題や日銀の追加利上げ観測による円高進行で上値が重い展開に。一方で、バイデン政権下のFDIC規制見直し方針が下支えとなり、今後は米雇用統計と中国の対米関税発動が焦点に。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|App Storeの海外取引所アプリの使用制限に高い関心
今週は、米仮想通貨特命官の会見、App Storeにおける複数の海外取引所アプリに対する新規インストール制限、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン相場分析に関するニュースが最も関心を集めた。
02/08 土曜日
13:45
仮想通貨関連のAIエージェント市場、ピークから2兆円の時価総額消失
仮想通貨・ブロックチェーンにおけるAIエージェント市場はここ3週間で2.1兆円の時価総額を失い、急激な下落が続いている。
12:55
SBI、仮想通貨事業で過去最高収益 取り扱い銘柄も拡充へ
SBIホールディングスの第3四半期決算で仮想通貨事業が過去最高益を達成。DMM Bitcoin統合や日本初のUSDC取扱いなど事業拡大を加速している。
11:10
ソニーのソニューム、初の音楽NFTコレクション販売開始
ソニーブランドのソニュームは7日、Web3レーベルCoop Recordsと提携し、東京を拠点とするプロデューサーNUU$HIの未発表楽曲を含む初の音楽NFTコレクションを公開した。
10:05
米ドル覇権の強化狙うか、ステーブルコイン規制法案 米両院で推進
米下院金融サービス委員会が米ドル建てステーブルコイン規制枠組みの草案を発表した。上院でも超党派による法案が提出された。
09:15
ビットコイン10万ドル突破後反落、米雇用統計とインフレ予想の影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、米雇用統計が市場予想を下回ったことを受け、金融引き締めリスクが後退したことで上昇し、一時的に10万ドルの大台を突破した。しかし、トランプ米大統領が新たな関税政策を示唆するなどを受けビットコインは反落する展開となった。
08:15
公的資金のビットコイン投資、米国17州で法整備進む
フロリダ州を含む米国の複数の州で、公的資金による仮想通貨ビットコイン投資を可能にする法案の提出が相次いでいる。
07:25
ブラックロック、米ストラテジーの株を5%保有
ブラックロックが24年12月末時点でストラテジーの株を5%保有していることを報告。両社は仮想通貨ビットコインなどの投資家から大きな注目を集める企業である。
06:45
アークインベスト、ソラナが開発者数・処理性能で存在感 イーサリアムを上回る
ARK Investが4日に公開した「Big Ideas 2025」によると、2024年の新規仮想通貨開発者数は3.9万人を超え、そのうちソラナが7,625人と最多を記録し、イーサリアムのメインネットを上回った。
06:10
超富裕層の投資家グループTiger21、9000億円以上を仮想通貨に投資
富裕層投資グループTiger21がビットコインなど仮想通貨にゴールドの代替として注目。ポートフォリオの1-3%を配分していると明かした。
02/07 金曜日
18:00
Web3時代のアニメ革命  Azuki発「Animecoin」が描く未来図とは
人気NFTプロジェクト「Azuki」が主導するAnimecoinが、独自レイヤー3ブロックチェーン「AnimeChain」を基盤に、アニメ業界の構造改革に挑む。2030年に600億ドル規模まで成長が予測されるアニメ市場で、ファンとクリエイターの新たな関係性を構築する「フルスタックアニメ戦略」の全容に迫る。
18:00
トランプ夫人のミームコイン「メラニア(MELANIA)」とは?買い方を解説
トランプ夫人メラニアが発行した仮想通貨「MELANIA」の特徴、価格動向、購入方法、将来性、投資リスクを解説。Solanaチェーン上で展開される話題のミームコインを明らかにします。
14:00
トランプ大統領のミームコイン宣伝は連邦法違反か、米非営利団体Public Citizenが調査要請
米消費者権利擁護団体Public Citizenが、トランプ氏によるTRUMPコインの宣伝行為が連邦法に違反する可能性があるとして、司法省と政府倫理局に調査を要請。外国からの贈与に関する懸念にも言及した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧