米国版FTX、株やETFの取引サービス(ベータ版)をローンチ

株やETFの取引サービスを提供

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの米国部門「FTX US」は19日、株を取引できるプラットフォーム「FTX Stocks」をローンチしたことを発表した。

まずは一部の米国ユーザーのみが利用できるプライベートベータ版をローンチ。これで対象のユーザーはFTX USのアプリから株取引が行えるようになった。FTX Stocksでは普通株とETF(上場投資信託)を含め、米国に上場する何百種類もの有価証券を取り扱うという。

ユーザーは取引を行うための入金に、ドルの送金やクレジットカードに加え、米ドルステーブルコインのUSDCを利用することも可能。FTX USは、個人の証券口座にUSDCのようなステーブルコインで入金できるサービスは、業界初だと主張している。

FTX Stocksでは最初、全ての注文をナスダックへ回送(Payment For Order Flow:PFOF)。FTX USは、そのためのリベートは受け取らないとした。

FTX USのトップBrett Harrison氏は、今回の発表で以下のようにコメントしている。

我々の目的は、全ての資産クラスの顧客に、総体的な投資サービスを提供することだ。

FTX Stocksのローンチで、仮想通貨とNFT(非代替性トークン)と株を、個人投資家が1つのプラットフォームで取引できるようになった。

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今後の計画については、FTXのサム・バンクマン・フリード最高経営責任者(通称:サム氏)が、今後数カ月間でFTX USの全ユーザーがFTX Stocksを利用できるようにする予定だと説明。また公式発表では、今後一部の銘柄については、端株(売買単位に満たない株)を取引できるようにすると述べている。

FTXとは

仮想通貨業界で最も著名な取引所の1つ。最近では日本に進出したことでも大きな注目を集めた。

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FTXの動向

今回のFTX Stocksのローンチのように、FTXは従来の金融業界も巻き込んで存在感を高めている。

4月にはFTX USが、米国法証券取引所を運営するIEXグループに戦略投資を行うことで合意したと発表。両社はこの投資を通して、デジタル資産の証券を取引できる市場を構築するとした。

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また今月にはサム氏が、仮想通貨や株などの取引サービスを提供するロビンフッド・マーケッツ(ロビンフッド)の株式を、7.6%取得したことが分かった。

米証券取引委員会(SEC)の書類によると株式取得の目的は「投資」だが、サム氏に近しい人々の間では、ロビンフッドの買収を狙っているのではないかとの憶測も広まったという。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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