米国版FTX、SEC認可の証券取引所運営企業IEXと提携へ

デジタル資産市場構築へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの米国部門「FTX US」は5日、米国法証券取引所を運営するIEXグループに戦略投資を行うことで合意したと発表した。

両社は今回の投資を通して、デジタル資産の証券を取引できる市場を構築する。透明性や信頼性が高く、シンプルな市場を立ち上げ、個人投資家や機関投資家がデジタル資産にアクセスしやすくなるよう協業するという。

IEXグループは、金融を発展させる技術を開発している企業。最もよく知られている事業が、米証券取引委員会(SEC)認可の証券取引所「IEX Exchange」の運営だ。他には、アプリケーション開発者が金融データを簡単に利用できるようにする「IEX Cloud」というプロダクトも提供している。

これまでFTX USは仮想通貨取引において、個人投資家や機関投資家のニーズを満たそうと規制機関と協業してきた。この経験や知見をIEXグループに提供し、米国の投資家がデジタル資産にアクセスできるようにしていく。

FTXとFTX USの最高経営責任者(CEO)であるSam Bankman-Fried氏は以下のようにコメントを寄せた。

 

IEXグループへの投資は、FTX USに大きなチャンスをもたらすだろう。我々は、株式市場で最も信頼性が高く、革新的な企業と提携できた。

 

これからIEXグループと協業して、仮想通貨の市場構造を発展させ、規制機関とも協力しながら、機関投資家や企業もシームレスに市場へ参加できるようにしていきたい。

また、IEXグループのBrad Katsuyama CEOは、以下のように述べている。

 

米国はデジタル資産において、世界で最も大きな市場となるべきだ。今回のパートナーシップは、その目標に向けて我々を前進させてくれると信じている。

 

規制機関とも協力し、投資家保護のための最も高水準な基準を提供していく。

今回の投資については、これから規制認可を受け、慣習的な取引完了条件を満たして、来月には手続きが完了する予定。パートナーシップがデジタル資産の証券市場の参加者をどのように拡大していくのかなどの情報は、今後数週間の内に改めて発表するとしている。

FTXとは

「SBF」の通称で知られるSam Bankman-Fried氏が最高経営責任者を務める仮想通貨取引所。仮想通貨業界以外の組織や人物とのパートナーシップにも尽力しており、先月にはテニスの大坂なおみ選手を新たにアンバサダーに迎えることを発表した。また2月には、FTXの親会社であるFTX Trading Limitedが、Quoin株式会社の親会社であるLiquid Group Incの買収を発表したことでも注目を集めた。

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