HashPort社、SMBCグループとNFTビジネスの基本合意書締結 トークンビジネスラボを設置し、ビジネス展開を検討へ
トークンビジネスの実証試験を実施
株式会社HashPortは22日、SMBCグループと、その連結子会社株式会社三井住友銀行との間で、NFT(非代替性トークン)ビジネスの協議を開始するための基本合意書を締結したことを発表した。
今回の合意書は、NFTを活用したトークンビジネスにおける協業を目的としており、HashPort社のWeb3(分散型ウェブ)に関する知見や技術によって「多くのプレイヤーを巻き込んだ」エコシステムの構築を目指す。
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具体的には、両グループの知見を融合した「トークンビジネスラボ」が設置される予定。トークンビジネスの推進に係る調査・研究および実証実験が実施される計画だ。
両グループによる事業化の支援やコンサルティングの提供、ならびにNFT活用を含むSMBCグループ自身のトークンビジネスの展開が検討されるという。
NFTとは
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。
▶️仮想通貨用語集
ブロックチェーン領域に幅広く展開する企業
HashPort社は、2018年に設立された「すべての資産をデジタル化する」ことをミッションとする企業。
独自トークンを含めた社内外の「IEO(Initial Exchange Offering)」支援や暗号通貨(仮想通貨)審査、コード監査を行っており、2月にはゲーム部門「HashGames」の設立も発表した。傘下のHashPalette社はNFTマーケットプレイスなど、NFT関連の事業を手掛けている。
IEOとは、企業やプロジェクトがトークンを活用した資金調達手段の中でも、仮想通貨取引所が主体となってプロジェクトの審査やトークンセールを行う仕組みだ。
HashPortはNFT特化ブロックチェーン”パレット”を開発しており、21年7月には子会社のHashpaletteを通じて暗号資産「パレットトークン(PLT)」の日本初となるIEO(Initial Exchange Offering)を国内大手取引所コインチェックで実施した。
SMBCグループは2020年に、SMBC日興証券株式会社がLayerX、三井物産および三井住友信託銀行と共同でブロックチェーン関連企業を設立。また21年8月に、一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)へ加入したことで知られる。
加入の際SMBCはNFT領域への参入に意欲を示しており、今回その方針がより明確化された形だ。
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