バイナンス、SoulboundトークンをBNBチェーンで発行へ

新トークン発行へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは、新たなトークン「Binance Account Bound(BAB)」を発行する計画をメディア向けプレスリリースで明かした。

BABは、譲渡不可能なNFT「Soulboundトークン(SBT)」をBNBチェーン上で発行するもの。これから様々なユースケースを探っていく計画だが、まずは試験的にバイナンスの本人確認で使用するという。

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SBTは、イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、仮想通貨の次のテーマとして提唱したことでも注目を集めている。SBTには、認証情報、教育資格、プロジェクトへの貢献、過去のローン履歴といった個人の信用に関連するデータを組み込むことが可能。これらの特徴からSBTは、Web3(分散型ウェブ)時代のアイデンティティ(ID)の構成要素になると期待されている。

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Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義した上で、ブロックチェーンを活用して非中央集権型のネットワークを実現する試みや、そのネットワーク等を指す。

▶️仮想通貨用語集

このSBTをBNBチェーン上で発行したトークンがBAB。まずは試験的に、本人確認の手続きを済ませたユーザーが、バイナンスのモバイルアプリを介して発行できるようにする。ユーザーはBABをウォレットで表示させることで、自身が本人確認済のユーザーであることを証明できるようになるが、将来的には、エアドロップ(無料配布)や投票の権利として利用したりして、様々なユースケースを探っていくという。

ブテリン氏に加え、バイナンスのChangpeng Zhao最高経営責任者(通称CZ氏)もSoulboundトークンを高く評価。Web3時代の分散型社会(DeSoc)における個人認証手段として、重要な役割を果たすようになると期待を示している。そして、以下のようにコメントした。

Soulboundトークンは、ブロックチェーン技術を活用して社会に大きな権限を与え、人々の関わり方に変革をもたらすだろう。

我々はBABには多くのユースケースが生まれると予想しており、コミュニティと協力しながら、Soulboundトークンのような分散型社会の革新的なビジョンを発展させていきたい。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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