はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンスCZ氏、ブルームバーグ子会社を名誉棄損で訴え

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CZ氏、名誉棄損で訴訟起こす

大手暗号資産(仮想通貨)取引所のCEO CZ氏は25日、ブルームバーグの子会社Modern Media Companyを相手に名誉毀損で訴訟を起こした。

Modern Media Companyは、中国語版出版社である。CZ氏は、同社が掲載した中国版のブルームバーグビジネスウィークについて、250号の表紙や関連ソーシャルメディアでの投稿が、「虚偽で根拠がなく」「報道により苦痛を受け、恥をかいた」とし訴えている。

英語版では、同記事のタイトルは「Can Crypto’s Richest Man Stand the Cold?(暗号業界の大富豪は仮想通貨の冬を耐えることができるか)」というものだった。しかし香港では、Modern Mediaがタイトルを「Changpeng Zhaoのポンジスキーム)」に変更していた。

「ポンジスキーム」とはネズミ講の一種とみなされる詐欺的手法だ。CZ氏側の代理人は、これはCZ氏に対する「憎悪、軽蔑、嘲笑」を駆り立てるために、Modern Mediaが採用した見出しだと主張している。

CZ氏側は、Modern Mediaは影響力のある現地メディアであるが、このタイトルは名誉棄損であり、一般社会、特に仮想通貨と実業界におけるCZ氏のイメージを傷つけたとも指摘。名誉毀損の撤回と正式な謝罪、賠償を要求した。

Modern Mediaは、CZ氏側の抗議を受けて「ポンジスキーム」という言葉の入ったタイトルを「謎めいたChangpeng Zhao」に変更し、印刷物の形のメディアは取り下げた。しかし、様々なオンラインサイトでは依然としてタイトル変更前のバージョンが流通していたため、CZ氏は裁判に踏み切った形だ。

ポンジスキームとは

自転車操業のこと。「出資金を運用し、利益を配当金などで還元する」と説明しながら実際には運用せず、後から参加した出資者の資金を運用利益として偽装する手口。

▶️仮想通貨用語集

記事内容についても申し立て

CZ氏側は、タイトルの件以外にも、元記事の内容について米ニューヨーク南地区連邦地方裁判所で、「中傷的な主張」についての証拠開示請求の申し立てを行なった。

申し立てによると、問題とされる内容としてはまず、当記事がバイナンスについて「マネーロンダリング、詐欺、ハッキング」に関与していると示唆するような書き方をしている点がある。

さらに、バイナンスは「巨大なシットコイン(時価総額の低いコイン)カジノ」であるという匿名のトレーダーの声を掲載している点、バイナンスが「取引所、証券会社、ベンチャーキャピタルなどに加えてシットコインカジノを運営している」と述べる点も「根拠がない」と問題視した。

CZ氏は、本件について次のような趣旨で発言している。

直前になって記事の方向性を変え、第三者から得たポジティブなコメントはすべて無視。古い否定的なコメントだけをピックアップする。それにも関わらず、まだ(CZ氏の写真を)表紙として使う。こうした態度はプロフェッショナルとは言えない。

フォーブスに対する訴訟

バイナンスは2020年にも、フォーブスの報道について名誉棄損として訴訟を起こしたが、この際には3か月後、自主的に訴えを取り下げている。

フォーブスの報道内容は、バイナンスが意図的に米国の規制を回避しようと計画しているとするものだった。その後2022年2月、バイナンスはフォーブスがSPAC上場する際の資金として2億ドルを出資することを発表。ただこの件は、フォーブスが上場計画を撤廃したことで実施されないこととなった。なお、フォーブスが計画を撤廃した理由は、SPACについて監視が強化されていることが理由ではないかと推測されている。

SPACとは

「Special Purpose Acquisition Company」の略。事業を持たずに未上場企業の買収を行うことを目的とする企業を指す。先にSPACが上場し、その後にターゲットとなる企業を買収。それによってターゲットとなる企業が上場を果たす仕組みである。正式な審査を経ずに企業が上場できることなどから、最近は規制当局の監視が強化されているという。

▶️仮想通貨用語集

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/17 木曜日
16:03
アークインベストのキャシー・ウッドCEO、トランプ関税を「ショック療法」と評価
アークインベストのキャシー・ウッドCEOがトランプ関税政策を"ショック療法"と評価。アート・ラッファー博士の最新論文に言及し、一見逆進的な増税が自由貿易への道筋となる可能性を示唆した。
15:39
カルビー、ブロックチェーン活用のIP管理「かるれっと」でWeb3展開を加速
カルビーがブロックチェーン技術を活用したIP管理プラットフォーム「かるれっと」を発表。DIDと生体認証を組み合わせた認証システムで契約の透明性を確保し、クリエイターとの協業を促進。過去2年間のNFTキャンペーンやWeb3ゲームとのコラボ経験を活かした新戦略で、食品メーカーによるWeb3活用の先進事例として注目される。
13:50
米SECの第三回円卓会議、仮想通貨カストディがテーマに 25日開催予定
米SECが仮想通貨カストディをテーマとした第三回円卓会議を4月25日に開催。Kraken、Fidelity Digital Asset Services、Fireblocksなどが参加し規制枠組みを議論。パース委員は「仮想通貨規制で最も困難な課題」と位置付け。
13:05
仮想通貨リスク(LSK)、Web3企業Binary Holdingsと提携 東南アジアでdApps普及へ
仮想通貨Lisk(リスク)が東南アジアのWeb3企業Binary Holdingsと提携。通信事業者経由で分散型アプリを大規模ユーザー層に向けて提供予定だ。
11:52
様子見基調のビットコイン、市場シェアは右肩上がりで2021年来の高水準
CoinGeckoの四半期レポートでは暗号資産(仮想通貨)市場の総時価総額が18.6%減の2.8兆ドルに縮小し、ビットコインドミナンスが59.1%に上昇した。イーサリアムは市場占有率が3.9%ポイント減の7.9%まで下落。マクロ経済と仮想通貨市場の最新動向を解説。
11:25
ビットコイン、回復力向上でイーサリアムをアウトパフォーム|Wintermuteレポート分析
仮想通貨マーケットメーカーWintermuteは、ビットコインは市場下落局面で回復力を示していると指摘した。好材料がなければイーサリアムをアウトパフォームし続けると述べている。
10:45
バイナンス第二回上場廃止投票、FTTが最多票 JASMYやZECも上位に
仮想通貨取引所バイナンスが第二回上場廃止投票結果を発表した。FTTが11.1%で最多票を獲得し、ZEC、JASMY(共に8.6%)、GPS(8.2%)、PDA(7.6%)が上位に。
10:22
パナマシティ、ビットコインやイーサリアムによる公共料金支払い方法を導入へ
中米パナマの市議会が仮想通貨による公共サービス料金の支払いを可決。税金、罰金、許可証発行料などがビットコイン、イーサリアム、USDC、USDTで支払い可能に。
10:10
米SECゲンスラー前委員長「BTCなどの仮想通貨は長期的に生き残る可能性」
米SECのゲーリー・ゲンスラー前委員長は、仮想通貨は投資資産として選別が進むとの見方を示した。ビットコインなど一部の銘柄は長期にわたって生き残る可能性があると主張している。
09:20
米VanEck、仮想通貨エコノミーに投資する新ETF『NODE』を5月上場へ
大手運用会社VanEckが新ETF『NODE』を発表した。仮想通貨取引所、マイナー、データセンターなどデジタル資産エコノミー関連企業30〜60銘柄に投資。
08:10
コインベース「仮想通貨は弱気相場入りの可能性」
コインベースのアナリストはレポートを公開し、仮想通貨は弱気相場入りした可能性があるとの見方を示した。見方の根拠を説明し、今後の市況も分析している。
08:00
ビットコイン下落、利下げ慎重発言と半導体市況悪化で売り加速|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは17日、パウエル米連邦準備制度理事会議長が早期の利下げに慎重な姿勢を示したことを受けて下落した。
06:59
金価格3300ドル突破、ビットコインの強気と弱気相場の分岐点は? Glassnodeの市場展望
不確実な世界経済環境の中、金は3300ドルの史上最高値を記録し、ビットコインは調整後も8万ドル台を維持。投資家動向と今後の市場展望をGlassnodeが分析。
06:25
中国、押収仮想通貨の処分ルール整備へ 報道
中国で押収された仮想通貨の処分方法をめぐり規制整備の議論が活発化。地方政府による民間企業を通じた換金が横行する中、犯罪資金は前年比10倍急増している。
05:55
和解に向けて最終調整へ 裁判所がSECとリップルの控訴審理を一時停止
米控訴裁判所が仮想通貨XRPをめぐるSECとリップルの訴訟控訴を一時停止。両者の原則合意を受け、最終和解に向けた調整が進行中。6月9日までにSECが進捗報告書を提出予定である。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧