OpenSea、イーサリアムL2に初対応へ
「Arbitrum」に対応
大手NFT(非代替性トークン)電子市場OpenSeaは20日、イーサリアム(ETH)のL2ネットワークArbitrumに対応することを発表した。
今回OpenSeaが対応するネットワークは「Arbitrum One」。21日に対応を開始し、Arbitrum上のNFTをOpenSeaで取り扱う計画だ。OpenSeaはArbitrumに対応することについて、「ユーザーが好きなブロックチェーンを使ってNFTにアクセスできる未来を構築するという目標に一歩近づいた」とコメントしている。
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Arbitrumはロールアップという技術を活用した、イーサリアム向けのスケーリングソリューション。スケーラビリティ問題でガス代などが高騰しがちなイーサリアムのトランザクションを高速かつ安価に行えるようにするために設計されたL2ネットワークである。
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公式ウェブサイトによると、現在OpenSeaがサポートしているブロックチェーンは以下の4つで、Arbitrumは5つ目。OpenSeaは昨年、L2ソリューションのImmutable Xへの対応を計画していることも発表していた。
- イーサリアム
- ポリゴン(MATIC)
- ソラナ(SOL)
- Klaytn(KLAY)
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OpenSeaの最近の動向
OpenSeaは、元プロダクトマネージャーのインサイダー取引や人員削減など厳しい状況も明らかになる中、事業や開発を継続。7月には「クリエイター収益(Creator Earnings)」の分配機能を実装した。
この機能を活用することで、1つのNFTコレクションに複数のクリエイターが携わっていたり、収益の一部を寄付したりしたい場合に、分配プロセスを自動化できる利点がある。
また先週には、NFTコレクションのレアリティ(希少性)アルゴリズムのオープン基準「OpenRarity」を公開。OpenRarityはNFT業界全体のレアリティスコアの透明性や再現性、客観性の向上を目指しているという。
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