はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

OpenSea、NFTコレクションのレア度基準「OpenRarity」を公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PFP NFTの希少性を判断

NFT(非代替性トークン)マーケットプレイス最大手のOpenSeaは15日、NFTコレクションのレアリティ(希少性)アルゴリズムのオープン基準「OpenRarity」を公開した。

OpenRarityはNFT業界全体のレアリティスコアの透明性、再現性、客観性の向上を目指している。そのために、オンチェーンメタデータのみで確定するレアリティ・プロトコルの作成と、そのNFTプロジェクトへの導入に取り組んでいる。

OpenSeaは8月27日、分析ツールプロバイダーCurio、icy.tools、PROOFと共同で、数学的に検証可能なレアリティプロトコル「OpenRarity」を作成するプロジェクトを公表。OpenRarityは、取引量トップ100に入る複数のNFTコレクションのクリエイターチームとの検証を重ねた上で構築されている。

15日のOpenSeaのリリースによると、最初にPudgy Penguins(OpenSea通算セールス23位)、Cool Cats(同13位)、Proof.xyzの3つの人気NFTコレクションへの採用が予定されており、数日中にも追加の採用プロジェクトを発表する。

関連:OpenSea、ロイヤリティの自動分配機能を実装

レアリティ判断における問題点

「PFP(プロフィール画像)」系と呼ばれる種類のNFTは現在NFT市場で最大規模のカテゴリー。NFTGOによれば、市場価値全体の約56%を占めており、PFPカテゴリーの代表格はCryptoPunksとBAYC(Bored Ape Yacht Club)だ。

原則的には数量限定(例:1万点)で構成される傾向のあるPFP NFTは、色やアクセサリー、顔の部位のデザインをランダムに生成。よりレアなパーツの組み合わせを持つNFTほどレアリティスコアが高い傾向があり、NFT価格に影響を与えてきた。

しかし、OpenSeaは現状のPFP NFTでは、レアリティの設定プロトコルが統一されていないため、コレクターやクリエイターに混乱を招きやすいと指摘。測定ツールによってNFTデータの算出にカスタマイズが必要な部分が多く、レアリティスコアが異なっているのが現状だとした。

実際、TraitSniper、RaritySniper、そしてRaritySnifferなどの測定ツール間ではレアリティランクの平均乖離が最大で300近くなる場合もある。

出典:OpenSea

OpenSeaは8月のリリースで以下のように述べていた。

完全に透明で、オープンソースで、数学的に根拠のあるレアリティランキングアルゴリズムを作成することで、より一貫性を生み出し、長期的にクリエイターとコンシューマーのエクスペリエンス向上につながると信じている。

NFT審査基準の策定に向けた動き

成長著しいNFT業界のさらなる発展に向けて、現状の課題解決に向けて主要な事業者が取り組んでいる。8月には米著名VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の仮想通貨投資部門「a16z Crypto」が、NFT向けのライセンス基準をオープンソースで公開した。

知的財産権(IP)をNFT購入者に適切に譲渡するフレームワークを提供することで、NFTの所有権に関する曖昧さを是正し、業界発展をサポートすることを目的としたもの。a16z CryptoのMiles Jennings法務担当役員は、今日のNFT市場では購入者の権利関係が曖昧で、法的リスクが高いために派生ビジネスが生まれにくいなどの弊害が生じていると指摘していた。

関連:米VC大手a16z、NFT知財利用に関する標準『悪になれない』を公開

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/16 木曜日
16:52
Paxos、PYUSD300兆ドル誤発行で緊急対応 セキュリティ被害はなし
PayPalステーブルコインPYUSDの発行元Paxosが300兆ドルを誤発行後、約20分で全量焼却した。内部技術エラーが原因で、セキュリティ侵害や顧客資金への影響はないと発表。
15:58
エリック・トランプが不動産トークン化プロジェクトを発表 1000ドルから取得可能に
エリック・トランプ氏が不動産のトークン化プロジェクトを発表した。WLFIとUSD1を活用し、少額から不動産の部分所有が可能に。従来の高額投資や低い流動性といった課題を解決し、不動産投資の民主化を目指す。
12:25
ビットコイン市場はリセット局面 市場回復の鍵は?=Glassnode週間レポート
Glassnodeが仮想通貨ビットコイン市場の最新レポートを発表。米国の関税懸念で190億ドル規模のレバレッジ解消後、ETFや先物など市場動向と今後を分析している。
12:13
様子見基調のビットコイン、市場は緊迫化する米中貿易摩擦の行方を注視
ビットコインは111,500ドルで推移。トランプ関税ショックで100億ドル超のレバレッジが解消され、デリバティブ市場がリセット。重要な価格レンジ内で市場の方向性が注目される局面に。米中貿易摩擦の行方が焦点。
10:39
CMEグループ、SOLおよびXRP先物オプションの取引開始を発表 機関投資家向けヘッジ手段が拡大
世界最大級のデリバティブ取引所を運営するCMEグループは14日、ソラナとXRP先物オプションの初取引を発表した。XRP先物オプションの初取引は10月12日にWintermuteとSuperstateの間で、ソラナ先物オプションの初取引は13日にCumberland DRWとGalaxyの間で執行された。
10:20
ソニー銀行、米国で国家銀行免許を申請
ソニー銀行は、米国で国家銀行免許を取得するために申請書を提出。子会社が仮想通貨を含む事業を計画しており、米ドルステーブルコインの発行、カストディサービス、デジタル資産運用サービスなどを行うという。
09:45
BNBチェーン、中国招商銀行の5,700億円規模MMFをトークン化
BNBチェーンが中国招商銀行CMBによる38億ドル規模のマネーマーケットファンドをオンチェーン化する。CMBMINTとCMBIMINTトークンでDeFi運用も可能になる。
09:36
「仮想通貨市場へのトランプ関税ショックの影響は一時的」Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は、米中対立激化への懸念から起きたビットコインなどの仮想通貨市場の急落は一時的なもので、大きな影響はないとの見方を示した。3つの判断基準を説明している。
10/15 水曜日
18:50
モブキャストHD、ソラナ投資に5億円を投じる計画
モブキャストHDは暗号資産事業への本格参入を決定し、ソラナ(SOL)購入に向け5億円を投資する計画を発表。ステーキング収益も視野に入れる。
18:36
MEXC、Ethenaに45億円追加投資へ  
MEXCは10月6日、TOKEN2049でEthenaに3,000万ドル(約45億円)の追加投資を発表。過去の投資と合わせて総額99億円のコミットメントとなる。戦略的パートナーとしてエコシステム全体で初期プロジェクトを支援する方針を明らかにした。
18:30
リップル、南アフリカでカストディ事業強化 金融大手アブサバンクと提携
リップルは南アフリカのアブサ銀行と提携し、アフリカで初の大手カストディパートナーを獲得。デジタル資産の安全な保管と事業拡大を進めます。
17:55
イーサリアムFusakaアップグレード、テストネットSepoliaで有効化 12月メインネット実装へ 
イーサリアムの次期アップグレード「Fusaka」が10月14日、テストネットSepoliaで稼働開始した。PeerDAS技術により処理負担を大幅軽減し、取引速度を最大12,000件/秒まで向上。12月のメインネット実装に向けて段階的にテスト展開中。年内2度目の大型アップグレードでスケーラビリティをさらに強化へ。
17:28
コインチェックグループ、機関投資家向け事業を強化
Coincheck Groupが仏Aploの買収を完了し、国内では事業法人向けクリプト・トレジャリー支援を開始。海外と国内の両面で機関投資家向け事業を拡大する。
17:19
コインベース、インド大手の仮想通貨取引所CoinDCXへ投資 評価額3700億円相当
米暗号資産取引所大手コインベース・グローバルが、インドの暗号資産取引所CoinDCXに追加出資。投資後の企業価値は24.5億ドルと評価される。この出資はCoinDCXが今年7月にハッキング被害に遭った数カ月後。コインベースはインドと中東地域での事業拡大を目指す。
15:00
ブラックロックCEO、資産トークン化を次の成長戦略に 620兆円市場狙う
ブラックロックのラリー・フィンクCEOが、不動産から株式・債券まであらゆる資産のトークン化を次なる成長戦略と位置づけた。世界のデジタルウォレットに保管された約620兆円の資金に着目し、ETFのトークン化を視野に入れている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧