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米VC大手a16z、NFT知財利用に関する標準『悪になれない』を公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT知的財産権のライセンス標準

米著名VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の暗号資産(仮想通貨)投資部門「a16z Crypto」は31日、NFT(非代替性トークン)向けのライセンス標準をオープンソースでリリースした。

「Can’t be Evil(悪になれない)」と名付けられたライセンス標準は知的財産権(IP)をNFT購入者に適切に譲渡するフレームワークを提供することで、NFTの所有権に関する曖昧さを是正し、業界発展をサポートすることを目的としている。

a16z CryptoのMiles Jennings法務担当役員によると、今日のNFTエコシステムはNFT保有者の権利関係が曖昧で、法的リスクが高いために派生ビジネスが生まれにくいなどの弊害が生じている。

「CBE(Can’t Be Evil)」ライセンスは、1) クリエイターのIP保護、2) NFT所有者に付与する基本権利の明示、3)コミュニティ経済のポテンシャル解放、を考慮した内容で構成される。クリエイター、バイヤー、セラー、サードパーティの権利をオンチェーンで文書化することで、NFTに「悪になれない」原則をもたらす。

出典:a16z crypto

6つのCBEライセンスは、「商業的権利、限定的商業権、個人使用のみ」といった、ユーザーに付与するIPの範囲に分けられている。これらは分散型ストレージネットワーク「Arweave」に保存され、スマートコントラクトが組まれている。

クリエイターは保護または許可したいIPに適したライセンスを選択して、自由にNFTに付加することができる、NFT購入者はこれらのライセンスをオンチェーンで確認して、自分のNFTでできること、できないことを把握できる。

関連:NFTの知的財産権は誰のものか=Galaxy Digitalリサーチ

著作権法とNFTの権利

米国の著作権法では、IPが著作権者(発行プロジェクト)に紐づくため、NFT作成者からのライセンスまたは著作権の譲渡がなければ、購入者は著作権に基づく権利(複製、翻案、公開表示など)を行使することはできない。

8月に米大手仮想通貨投資企業Galaxy Digitalは、一部の人気NFTプロジェクトがユーザーに付与している「商業的権利を認めるライセンス」は、その内容が一方的に書き換えられるリスクが新規プレイヤーの参入を妨げていると批判。NFT保有者の権利を規定する別段の“法的契約書”に替わる、標準(スタンダード)の必要性を強調した。

例えば、Web3スタートアップProof Collectiveは時価総額8位のNFTプロジェクト「Moonbirds」を当初、「IPはユーザーのもの」と規定していたが、ライセンスをクリエイティブ・コモンズ(CC0)に変更して問題視された。CC0は、著作権者が権利を放棄して使用に関する制限が一切ない反面、購入者の権利も保護されないため、盗作や無断使用の恐れがある。

公式サイトによると、a16z cryptoは3つのファンドで4,200億円(30億ドル)以上を運用し、仮想通貨企業やプロトコルに投資している。新興のレイヤー1ブロックチェーン、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、ゲーム、DAO(分散型組織)、ソーシャルトークン、分散型ソーシャルネットワーク、Web3.0アプリ、そしてまだ名もない分野まであらゆるジャンルを網羅する。

また、4月に、a16zはWeb3(分散型ウェブ)と仮想通貨専門のリサーチラボ「a16z Crypto Research」を立ち上げていた。

関連:大手VCのa16z、著名な暗号学者らとWeb3専門の産業研究所を設立

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