資金難が伝えられる採掘機器大手Bitmain、給与の未払い問題解決か

給与未払い問題は解決か

暗号資産（仮想通貨）マイニング機器大手ビットメイン（Bitmain）は、支払いが滞っていると伝えられていた一部の給与を支払ったことがわかった。

「Wu Blockchain」のColin Wu氏によれば、支払いが停止されていたのは一部の従業員の9月における成果報酬。基本給については通常通り、支払いが行われていた模様だ。なお、本内容に関するビットメインからの正式発表はない。

ビットメインを巡ってはSNSなどで、給与の支払いに問題があることが伝えられていた。Wu氏も8日、従業員向けの通知の画像とともに「9月の営業活動のキャッシュフローがプラスにならず、従業員の給料の一部を支払わないとビットメインが決断した」とXに投稿。この通知は3日付である。

Wu氏はこの時、複数の従業員に通知の内容を確認したと説明。この時は「全従業員」の給与の一部が支払われていないと述べていた。

その後Wu氏は同日、7日にビットメインが9月分の給与を再度支払ったと投稿。その際に、支払われていなかったのは一部の従業員の成果報酬だけだったとしている。

海外メディア等によれば、ビットメインは仮想通貨領域の現状、特にマイニングの状況が同社の水準に達していないと説明。そのため、幹部が給与の一部の支払いを停止することを決定し、状況をみて7日以降に支払いを再開すると通知していたという。

「The Block」のデータによれば8日時点で、ビットコイン（BTC）マイナーのハッシュレートあたりの収益は、今年5月から40%減少している。

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ビットメインについて

ビットメインはこれまで、権力闘争や採掘機器の配送遅延などの問題もあったが、浮き沈みの激しいマイニング業界をリードし続けてきた。

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マイニング業界でトップの座を維持してきた理由について、同社の幹部Xmei Lin氏はCoinPostのインタビューに対し「まずは最高の製品を製造すること。またキャッシュフロー管理がうまくいっていることも重要である」と述べている。

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ビットメインは今年9月、香港で主催したイベント「World Digital Mining Summit 2023」で新機器を発表。昨日9日には新機器を紹介するプレスリリースを改めて公開した。

このプレスリリースでは、今後も「より良いデジタルワールドを構築する」というビジョンを持ち続け、Web3時代のイノベーションや発展に貢献すると説明している。

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