TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ジハン・ウー氏が辞任=最大手マイニング企業ビットメイン社、権力闘争に終止符

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Jihan Wu氏が辞任表明

中国の暗号資産(仮想通貨)マイニング機器製造大手、ビットメイン社の共同創業者Jihan Wu氏が、正式にCEOと会長の座から辞任すると発表した。1年以上に及んだ社内権力闘争は、もう一人の共同創業者であるMicree Zhan氏とWu氏が最終的な合意に達したことで、ようやく終止符が打たれたようだ。

1月26日、Wu氏は自身のツイッター上で暗号化された手紙を公開し、ビットメインの二人の共同創業者の「意見の相違」が「円満かつ建設的な形で解決した」と報告した。また、同日付でWu氏はビットメイン社の役職を辞任したことを明らかにした。

和解の内容

「ビットメインの共同創業者二人の和解について」と題したこの手紙には、合意の内容とともにWu氏の今後についても書かれている。

和解の一環としてZhan氏は、Wu氏と創業株主が保有するビットメイン社の約半分の株式を、6億ドル(約622億円)で買い取るが、その購入資金は、ビットメイン社からの融資(4億ドル)と社外(2億ドル)から調達するという。

同時に、米国とノルウェーのマイニングファーム事業と、クラウドマイニングプラットフォーム「Bitdeer」が、別会社としてビットメイン社から分割され、Wu氏はBitdeerの会長に就任する。

一方、ビットメイン社が運営しているマイニングプール「Antpool」は、近日中に分社化され、Zhan氏が率いる予定だという。

このような事業再編により、ビットメイン社のビジネスモデルが合理化され、IPOを目指すことが容易になるだろうとWu氏は述べている。なお、ビットメイン社が上場するまでの間、同社の取締役会は5名の役員から構成されるが、Zhan氏が3名、Wu氏は2名の役員を指名する権利を保持するとのことだ。

Wu氏は和解の手紙の終わりに、「ビットメインは大きなチャンスへ向けて、新たなページをめくった」と述べ、ビットメインとZhan氏に「心からの祝福を送る」と結んだ。

ビットメイン社の内部権力争い

ビットメイン社の内紛の発端は、2019年3月の香港市場へのIPO申請失敗だと言われている。当時、Zhan氏とWu氏は共に、共同CEOと共同会長を退任し、新たなCEOを任命することに合意した。一方、Zhan氏は会長の座に就いている。

ビットメイン社の内紛が公に知られるようになったのは、2019年10月にWu氏が突然、筆頭株主であるZhan氏を同社の役職(会長、執行役員、法定代理人)全てから解任したことからだろう。その理由としてWu氏はZhan氏の経営手腕が、同社のビットコインマイニング市場のシェアの大幅な低下を招いたと主張。これに対し、Zhan氏は同年12月にケイマン諸島で、その正当性に疑問を呈し訴訟を起こした。

Zhan氏はこの訴訟で、一部勝訴し法定代理人と執行役員の地位に返り咲いたが、その後、2020年9月にはWu氏が法定代理人兼執行役員の座を奪い返したようだ。

そんな中、両者の対立はますますエスカレートし、2020年5月には同社の幹部がZhan氏に対する暴力行為で逮捕される事件や、同年7月には同社が運営するモンゴルのマイニング施設から1万台のマイニング機器が消失する事件なども報告されている。

トップの対立によりビットメイン社の主要事業であるマイニング機器製造も、それぞれの派閥が製造・販売部門を持つことで分裂し、従業員もどちらの派閥につくかを余儀なくされたという。そのため、同社のマイニング機器の大幅な出荷遅延を引き起こした。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧